日本 1621万人
韓国 1607万人
年間に海外旅行を楽しむ日本人、韓国人はどのくらいいるのだろうか。
日本政府観光局の報道発表資料によると、2015年の出国日本人数、つまり日本人の海外旅行者数は1621万2100人で、前年に比べて4.1%減少した。日本は2012年の1849万人から海外旅行に行く人が減っており、2013年1747万人、2014年1690万人、そして2015年1621万人と3年連続の減少となった。円安をはじめ、日本から距離の近い中国・韓国を訪れる人が減ったことなどが原因といわれている。
一方、韓国人の海外旅行者の人数は2009年から5年連続で増加。韓国観光公社「内国人出国」によると、2014年は1607万人を記録した。2010年は前年比31.5%増、2011年は同1.6%増、2012年は同8.2%増、2013年は同8.1%増、2014年は同8.2%増となっている。
日韓の人口数を考慮すると、海外旅行に積極的なのは韓国人といえるだろう。
そこで韓国人海外旅行者をもう少し詳しく分析してみると、特に増加が顕著なのは50代以上の中年たちということがわかる。韓国文化研究院が発表した「2012年国民旅行の実態調査」によると、50代以上の海外旅行者数は、わずか3年余りで40%以上も増加したという。
問題は、その50代韓国人男性の海外旅行の目的が“買春”にあるのではないかという指摘だ。ある韓国メディアはこう解説する。
「50代中年男性が中心となっている東南アジアのゴルフ旅行は、すでに“海外遠征買春ツアー”と同じような扱いを受けている。その中でもフィリピンは韓国のおじさんたちに圧倒的な人気を誇る。比較的近い距離と整備されたゴルフ場、カジノ産業の発達などが人気の理由だが、本当の理由は一緒に遊べる“幼い女性”が多いという点にある」
その報道によると、フィリピンでは「日当30~50万ウォン(約3~5万円)」ほど握らせれば、「希望するレベルの女性を自由に」できるという。
実際に、フィリピンを訪れる韓国人観光客はここ数年で倍近くまで増加しており、今では年間100万人にも及ぶ。去る2015年8月には、買春を目的にフィリピンを訪れた207人もの韓国人男性が検挙される騒動もあった。
韓国人海外旅行者数の増加は経済発展のひとつの証ともいえるが、そこには少なくない問題も内在しているようだ。
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