「徹夜はするな。睡眠不足は良い仕事の敵だ。それに、美容にもよくねえ」
11月11日の金曜ロードショーで放送された『紅の豚』で主人公ポルコが発した上記のセリフが、SNSで話題になっている。
電通の新入社員が過酷労働の末に自殺した事件があったためか、「電通に聞かせたい」「胸にしみる」などと、人々の共感を得た。
ところが、このセリフを聞かせたい国がもう一つある。お隣の国・韓国だ。
韓国の年間労働時間は、経済協力開発機構(OECD)加盟国34カ国の中で2番目に多い2124時間(2014年調べ)だ。最も少ないのはドイツで、1371時間。日本は1729時間なのだが、韓国は日本を395時間も上回る。加盟国の平均に比べると年に354時間、週に6.8時間ほど労働時間が多いのだ。
さらに、今年3月に発表された「大韓商工会議所」の調査によると、韓国人の10人中4人が週に3日以上、徹夜をしているらしく、全体の平均徹夜日数は2.3日だった。
韓国人の労働時間が延長される原因としては、カカオトークなどのコミュニケーションアプリが挙げられる。その高い利便性に基づいて通常のメールよりも使用頻度が高くなったコミュニケーションアプリは、便利さと引き換えに、プライベートと業務時間との境界線を崩壊した。
韓国人の場合、コミュニケーションアプリを通じた業務時間外の業務を週に677分、つまり11時間以上も行っているという。
韓国言論財団が会社員1000人を対象に調査した結果によると、全体の62%が「誰かと“いつもつながっている”ことが不便に感じる」と答えた。
もしかすると、日本人よりも仕事漬けの日々を送っているかもしれない韓国人。
「徹夜はするな。睡眠不足は良い仕事の敵だ」というセリフに対する韓国人の反応が、気になるところだ。
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