新型コロナウイルス感染症の感染拡大を防ぐための緊急事態宣言やまん延防止等重点措置などが解除されたなかでのゴールデンウィークが迫っている。
そのおかげで、全国各地で大小さまざまなイベントが久々に復活開催するニュースなどが絶えない今日この頃だ。イベントでは観光大使やご当地キャラ、ゆるキャラなどが大活躍しているに違いない。
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イメージキャラクターの存在が、イベントや行事をニュースにするが、韓国には「広報モデル」という役回りがある。
明確な定義はないが、企業の広告モデルや広報大使とはちょっと違った存在だ。芸能人や有名人を“広告塔”として使うのではなく、その団体や協会に所属している人がモデルを務めるケースを指すことが多い。日本で言うところの「広報大使」のような存在だ。
例えば、韓国の大学には「広報モデル」を置くところが少なくない。在学生が務め、彼・彼女らが大学の入学案内パンフレットやホームページにモデルとして登場するわけだ。
スポーツでいえば、韓国女子プロゴルフ協会（KLPGA）にも「広報モデル」がいる。
毎年春に発表される「KLPGA広報モデル」がそれで、10人ほどが選出される。ゴルフの実力と美貌を兼ね備えた選手だけが選ばれる狭き門だ。
KLPGA広報モデルになると、女子ゴルフを広報するために写真撮影や活動を行う。彼女たちはまさに韓国女子ゴルフの顔で、複数回選ばれた人気選手は“韓国美女ゴルファー神セブン”などと呼ばれることも。
ちなみに、KLPGA広報モデルに過去8度選ばれたユン・チェヨンによれば、ギャラなどはないそう。それでも「ゴルフばかりしている私たちが、綺麗にメイクをして新しい服を着るのは良い経験でしょう？（笑）。そうやってプラスに考えています」と話していた。
SNSに20万人のフォロワーを持つと言われているチョ・ハンビョルも、「広報モデル」経験者だ。
『中央日報』が「除隊後、新たな人生を過ごしている元陸軍副士官」と報じているように、彼女の前職は軍人。そして軍隊に所属していた当時は、陸軍の広報モデルを務めていたという。
その美貌と軍人という経歴のギャップから「“女神級”前職軍人、海外でも関心爆発」と見出しを打たれることもあったほどだ。
また、広報モデルを選出する企業も。例えばNH農協銀行は最近、職員のなかから社内広報モデル11人を選抜したと発表している。同銀行を代表する顔として今後、TV広告や広報動画などに出演するそうだ。
大学からスポーツ、軍隊、そして企業と各界に「広報モデル」が存在する韓国。それをきっかけに芸能界入りしたり、有名人に仲間入りしたりするケースも少なくないだけに、今からチェックしておくのも一興かもしれない。
文=慎 武宏
*この原稿はヤフーニュース個人に掲載した記事を加筆・修正したものです。
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