最近は、キャンパス内の学食もオシャレなものや手の込んだものが増えてきた。これは学生誘致のひとつのポイントにもなっていることだろう。
学生にとって学食の影響は大きい。できるだけ、”安く”かつ”美味しい”のはもちろん、SNSなどで”バズれるか”など、学生たちが求める要素はだんだん増えていっている。
そんな学食を巡り、韓国でトラブルが起きている。問題となったのは、韓国内の大学生が利用する匿名コミュニティへの投稿だ。
「これで赤字だというのなら商売やめろ!」という強烈なタイトルの投稿で、韓国の名門中の名門であるソウル大学の学食写真が公開された。
写真には、ご飯に味噌汁、キムチにポッサム(ゆでた豚肉に野菜などが添えられた料理)などがあった。一見、種類は豊富だが、一品一品の量は少なく、お世辞にも美味しそうには見えない。
さらに、これが割引を受けて7000ウォン(約700円)もするのだ。これには多くの人が「ボッタクリ」と非難の声を上げており、一部の学生の間では学食“不買運動”を提案するなど関連苦情の多くが掲示板に上がった。
実際、学生たちに向けたアンケート調査によると、ソウル大学の学食満足度は4月1日の価格引き上げに反比例するように、大きく低下した。
値段の上げ幅も大きく、3000~6000ウォン(約300~600円)から4000~7000ウォン(約400~700円)に上がっている。
これにはオンライン上でも「学費は国立だけど、食事代は私立レベル」「皿が無駄に大きいせいで、量が少なく見える。根本的な改善が必要だ」「これで7000ウォンはちょっと…」など、批判の声が相次いだ。一方で、なかには「価格が上がるのはしょうがない。学食側だけを責めるのは酷だ」など、擁護の声もあった。
美味しくて安いご飯を求めるのは学生が一番だろう。その最大の味方だった学食の質の低下は正直、かわいそうだ。
(文=サーチコリアニュース編集部)
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