韓国では最近、新築マンションの欠陥が相次いで発覚している。
専門家が見て気づくレベルのものもあれば、素人でも一目でわかるような悪質なものまで様々だ。
最近では、全羅南道(チョルラナムド)のある新築マンションの入居予定者たちが、強く訴える事態にも発展している。入居予定者たちによると、問題の新築マンションには今月末に800世帯あまりが入居予定だったという。
しかし、その新築マンションには、外壁部分や床などが傾いているなどの多数の欠陥が発見されたのだ。この問題は、一部の入居予定たちによる反対デモにまで発展している。
また、あるオンラインコミュニティには、さらに信じられない事態も報告された。投稿によると、深夜に工事業者が階段を削っていたというのだ。
実は、韓国の現行建築法によると、階段と天井の間の高さは2.1m以上でなければならないのだが、問題のアパートは一部の階段が1.94mに過ぎなかったというのだ。
その結果、2.1mの規準に合わせるため、工事会社が夜中に階段を約16cm削ったという。このアパートでは階段のほかにも、「駐車場の亀裂」「漏水」など、複数の欠陥が見つかっている。
こうした事態にネット上には、「最近建てられたマンションはすべて怖い」「夜中にコンクリを削る工事をした?信じられない」「こんな建物に入居される方がかわいそう」など、多くの意見があがっている。
韓国で欠陥住宅が相次ぐ背景には、不動産業・建設産業が急成長し、技術的な部分や安全管理が疎かになったという側面がある。
長く暮らすことになるマンション。高い金を払って欠陥住宅だったでは話にならない。
(文=サーチコリアニュース編集部)
前へ
次へ