1歳4カ月の赤ちゃんを育てるソウル在住のある母親が「キッズバス」を用意して話題を集めている。
この「キッズバス」は、12月14日に行われる国会前のデモに参加する乳幼児連れの保護者の便宜のために用意されるという。
12月12日、とあるオンラインコミュニティには「尹錫悦弾劾ろうそく(デモ)に参加する乳幼児と保護者のためのキッズバス」というタイトルの案内文が投稿された。
自身を「ソウル市民、16カ月の赤ちゃんの母親」と明らかにした投稿者は、「子供の生後500日記念の旅行費をはたいてバスを借りた」と述べた。
彼女は「先週の土曜日、(デモ現場で)おむつを替える所もなく、子供を長く抱いているのも大変で家に早く帰った」とし、「2回行く勇気がなくて悩んでいたが、どうせこの時期に旅行なんていけない」と強調した。
それと共に「同じ境遇の方々、そして私たちの子供が風を避けられるようにし、おむつも気楽に替えてみよう」と、キッズバスを用意する背景を伝えた。
彼女は12月14日の13時から21時まで、国会前のデモ集会近隣にキッズバスを止めておき、乳幼児と両親のための幼児休憩所を設ける計画だ。キッズバスを停車する場所については、運転手と相談して決めるとし、今後案内すると明らかにした。
キッズバスを用意するというこの母親に対して、称賛の声が集まっている。オンライン上には「本当にカッコイイです。応援しています」「素晴らしい、ファイティング!」「これこそ韓国国民だ」「尊敬します」「政治家も見習ってほしい」といった反応が寄せられた。
韓国では現在、約50年ぶりの衝撃的な非常戒厳令と即座の解除で社会全体を混乱させた尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領に対して、退陣を要求する市民たちのデモが広がっている。
来る12月14日の国会本会議では、尹大統領に対する弾劾訴追案が採決される見通しだ。それに伴い、国会前では大規模なデモが予想されている。
(文=サーチコリアニュース編集部O)
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