チェジュ航空機の惨事を追悼する現場である韓国の全羅南道・務安(ムアン)国際空港のロビーで、工事用パネルが倒れる事故が発生した。
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最悪の航空事故からわずか7日後、犠牲者を追悼する場所で再び安全意識の欠如による事故が起こり、公衆の怒りを買っている。
『時事ジャーナル』の取材を総合すると、1月4日13時55分頃、務安国際空港の1階で犠牲者の追悼メッセージを追加で掲示するための工事が行われ、壁に立てかけられていた幅2メートル40センチ、高さ1メートル20センチ、重さ約10キログラムの合板が倒れたという。
この事故で、すぐ目の前の椅子に座っていた光州(クァンジュ)市役所の女性職員が頭を負傷し、救急隊によって務安市内の病院へ緊急搬送された。
事故当時、被害者は2階のロビーまで響くほどの悲鳴を上げ、頭を抱えてその場に座り込んだ。幸い大きな外傷はなかったものの、頭痛を訴えており、病院で治療を受けているという。
事故現場は1階ロビーの乗客用座席からわずか30センチほどしか離れていない全羅南道観光案内の電光掲示板の近くだった。工事を担当していた3人の作業員は、すぐ目の前の乗客用座席に座っていた数十人の追悼客を避難させることなく、工事を続けていたとされる。
作業員たちは事故後も工事を再開したため、あるボランティアが「直ちに中止しろ」と声を荒げた。一部の追悼客は、もし子供たちの上に重いパネルが倒れていたらどうするつもりだったのかと憤った。
また、別の追悼客は「犠牲者を追悼する空間を整備する工事中に再び後進国型の事故が発生した。事故の規模はどうあれ、航空惨事の傷跡がまだ癒えないうちに、とんでもないことが起こった」と嘆いた。
今回の工事は、災害を管轄する行政安全部が、空港ロビー2階の階段に貼られた追悼メッセージの掲示スペースが不足したため、追加のスペースを確保することを全羅南道に要請したことから行われたとされる。
務安国際空港の1階国内線ロビーから遺族が滞在する2階に上がる階段には、手すりに沿って犠牲者を追悼するメッセージ約1000枚がぎっしりと貼られている。
(記事提供=時事ジャーナル)
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