韓国の出入国者が過去最高となったことがわかった。
韓国法務部は1月21日、2018年の出入国者が8890万8422人であることを発表。2010年当時が4000万人だったため、8年で2倍以上も増加したことになる。
韓国の出入国者のうち5786万人が韓国人で、外国人は3105万人だった。
外国人の韓国出入国者は前年比15.2%も増えている。韓国メディアも喜んで伝えている記事が目立ち、「出入国者“史上最高”を更新…外国人観光客はサード以前に回復」などと報じている。
では外国人入国者で最も多かったのは、どの国か。
1位は中国で、その数は503万人に上る。2位は日本で、297万人だった。以下、台湾(114万人)、アメリカ(106万人)と続く。
興味深いのは、前年からの増加数だ。最も韓国に入国した人数が増えたのは、中国と日本だった。両国ともに63万人も増加しているが、比率に直すと日本が一番増えたことになるだろう。
ただ外国人観光客が戻ってきたからこそ、韓国はインバウンドの“根本問題”を改善するべきではないだろうか。
たびたび指摘される「観光資源の不足」などの根本問題は、未だに解決されていない。その証拠といえるのが、外国人観光客のリピート率の低さだ。その数字を日本と比べてみるとわかりやすい。
以前『聨合ニュース』が報じたところによると、日本を訪れた外国人観光客のリピート率は61.6%もあったが、韓国は38.6%に過ぎなかった。
また、韓国への入口となる空港や空の交通網の“整備”も急務だろう。
今回法務部が発表した韓国の出入国者8890万8422人のうち、仁川空港の利用者は72%(6404万人)と断トツだ。しかし仁川空港は、定時運航率(出発予定時刻以降15分以内に出発した便数の割合)が世界最低レベルと指摘されたことがある。
アメリカの航空統計専門サイト「FlightStats」によれば、仁川空港の出発遅延時間は平均43.9分というのだから改善が求められる。
何よりも最近の韓国では外国人観光客、とりわけ女性観光客のトラブルが増えているという。
オーストラリアでは、これまで「女性観光客にとって危ない国ランキング」のトップはインドだったが、最近は韓国の名が挙がるようになってしまったほどだ。
いずれにしても出入国者が過去最高を記録した韓国。だからこそインバウンドに関する“根本問題”を一日も早く改善すべきだろう。
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