韓国は60歳以上の人口が1269万人おり、そのうちの経済活動人口は577万人(45.5%)に上る(統計庁、2021年8月)。
そんな“高年齢労働者”の大多数が「今後も働きたい」と考えていることがわかった。
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京畿(キョンギ)研究院が5月17日に発表した「増加する老人労働、働く老人の権利に注目するとき」報告書によると、現在、仕事をしている高年齢労働者(60歳以上)の97.6%が「今後も働きたい」と考えている。
その理由は、「健康が許される限り働きたいから」が46.3%で最多、次いで「お金が必要だから」(38.1%)となった。
仕事を終える希望年齢は「平均71歳まで」だった。
職場を選択する際に重視しているのは、「雇用の安定性」(22.8%)、「仕事の量と時間帯」(21.4%)が拮抗し、「賃金水準」(17.8%)を上回った。過去の職業の経験や関連性、また通勤などに事項は、相対的に重視されなかった。
また仕事をしながら感じる難しさは、「低い賃金」(24.2%)、「肉体的な困難」(17.4%)、「年齢差別」(14.1%)となった。
京畿研究院のキム・ユンヨン研究委員は「生活のために仕事が必要な老人たちは、劣悪な労働条件と不当な待遇に対して、問題提起することが難しい」とし、「老人労働者が置かれた劣悪な勤務環境の改善のために、老人労働者の雇用と活用基準に関する地域別のガイドラインの作成が急務だ」と指摘した。
なお今回の報告書は、今年4月、全国60歳以上の働く500人に設問調査した内容で作成された。
(文=サーチコリアニュース編集部)
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