7月27日、ソウル市教育庁が公表した「2023学年度幼・小・中・高・特殊・各種学校学級編成結果」によると、今年のソウル市内の学生数は85万7223人で、昨年(88万344人)より2万3121人(2.6%)減少したことが明らかになった。
2019年(95万1965人)と比較すると、10.0%(9万4742人)も減少している。
内訳でみると、小学生は38万1508人で昨年より1万2057人(3.1%)、中学生は19万9073人で6314人(3.1%)減少。
ただ、高校生は「黄金の豚年」世代が直撃したこともあり、減少率が1089人(0.5%)で20万60299人と、緩やかな減少だった。
「黄金の豚年」とは、韓国で豚が多産で財産を増やしてくれる縁起の良い動物とされることを由来とする。
また、陰陽五行説によると十干ごとに色があり、己亥年の己が金色であることから「黄金の豚」とし、「子どもが金持ちになる」として、その年の出生率がアップする。
実際、2007年は「黄金の豚年」だったため、その世代が高校生になった影響が大きい。
この結果に対し、韓国国内では「実効性のある出産政策が必要」「子どもは欲しいけど、生活に余裕がなさすぎる」など、嘆きの声が多く挙がっていた。
少子化は韓国が抱える大きな問題だが、日本も無視できない状況だ。この流れに歯止めがかかればいいのだが…。
(文=サーチコリアニュース編集部)