コロナ禍の外出自粛の影響もあってか、お隣・韓国では多くのタクシードライバーが収益の高い宅配や配達業界に拠点を移した。
その結果、韓国タクシードライバーの間で深刻となっているのが高齢化問題だ。
韓国では去る2012年から直近10年間で65歳以上の高齢者が増加しており、高齢ドライバーによる交通事故の死亡率が急速に増加している。
7月31日、リサーチ専門企業リアルリサーチコリアは、今月20日から24日にかけて成人男女3531人を対象に実施したタクシードライバーの年齢制限に対するアンケート調査結果を公開した。
調査の結果、回答者の64.9%がタクシードライバーの年齢制限に同意した。
次いで「一定年齢以上であっても運転に問題がなければ大丈夫だ」という回答が32%、「よくわからない」が4.1%と続いた。
また、タクシードライバーに年齢制限を設ける場合の適正な年齢層については「満70歳」が35.1%で最も多く、「満65歳」が28.1%、「75歳」が16.4%、「60歳」が10.5%と集計された。
こうした結果に、韓国国内では「都心部でこれなら地方はもっと高齢者ドライバーが多そう」「一定の年齢に達した場合の再試験は必要だと思う」「ベテランの人のほうが運転が荒い気がする」などの意見が挙がっていた。
若者のドライバー離れ、高齢化問題とタクシー業界に逆風が吹き続ける韓国。状況が変わることはあるのだろうか。
(文=サーチコリアニュース編集部)
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