現在、日本では医師不足が深刻な問題となっている。
OECD(経済協力開発機構)の医師数の平均と比べても、その少なさは顕著で、医師1人ひとりの負担が大きい。
こうした問題はお隣・韓国も同様であり、韓国政府は解決策として、医学部の定員拡大を発表したのだが、これが大きな反発を招く結果となっている。
医師教会は「一度に2000人もの定員を増やすことは、24もの医学部を新設するのと変わらない」と延べ、さらに「教育の質の低下」を強調した。
また、学生たちにも動揺が見られ、韓国中の医大生と医学専門大学院生たちが、定員拡大に反対している。そんな中、大韓医科大学・医学専門大学院学生協会は2月20日から、集団休学を強行することを発表した。
また、同団体が全国医科大学生を対象に進行したアンケート調査ではなんと、90%以上が回答。さらに、回答者の90%以上が休学に賛成していると説明した。なお、アンケート調査の正確な投票率や賛成率は未公表だ。
こうした医大生を巡る騒動に、韓国内でも「休学したやつは退学措置にして永久に戻れないようにしよう」「既得権よりも医師不足解消のほうが重要だろう」「休学に賛成する奴は命を救おうと思っていたのではなかったようだ」など、辛辣な意見が多く上がっている。
「なりたい職業ランキング」でも常に上位に位置する医師だけに、目指す人の多くは多大な努力をしてきたことだろう。それだけに、門戸が広がり価値が下がることを憂うのはわかるのだが…。
(文=サーチコリアニュース編集部)
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