名門ソウル大学出身者は減っているが「SKY」卒業生が3割…韓国1000大企業のCEO分析

2024年11月25日 経済 #時事ジャーナル
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韓国の1000大企業の最高経営責任者(CEO)のうち、いわゆる「SKY」と呼ばれるソウル大学、高麗(コリョ)大学、延世(ヨンセ)大学の出身者が全体の約30%を占めていることがわかった。

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11月25日、グローバルヘッドハンティング専門企業ユニコサーチが韓国1000大企業のCEOの出身大学と専攻の現状を分析した結果によると、調査対象となった1380人のうち、「SKY」出身のCEOの割合は2023年より0.3%ポイント減少した29.6%(408人)と集計された。

「SKY」出身のCEOの割合は、2008年の45.6%から徐々に減少し、2019年(29.4%)以降は20%台が続いている。

ソウル大学出身のCEOの割合も、2019年の15.2%以降、減少傾向が続いている。ソウル大学出身のCEOのうち、83.5%(157人)が1970年以前に生まれており、1970年以降生まれは16.5%(31人)に過ぎず、若いCEOの数が相対的に少ないことがわかった。

ユニコサーチは、1970年以降生まれのCEOが本格的に増える時期に突入すると、ソウル大学出身者の割合はさらに低下する可能性があると伝えている。

会社員
(写真=photoAC)

それでも調査対象者の中で、ソウル大学出身者が188人(13.6%)で最も多く、次いで延世大学(113人)、高麗大学(107人)の順となった。以下、漢陽大学(59人)、西江大学(42人)、成均館大学(38人)、中央大学(31人)、釜山大学(29人)、韓国外国語大学(28人)と続いた。

理工系出身の割合は2023年より0.1%ポイント増加し、45.5%と集計された。

学部の専攻が特定可能な914人のCEOのうち、経営学を専攻した人は209人(22.9%)で最も多かった。「SKY」大学の経営学科出身のCEOは合計で100人おり、その中で延世大学経営学科出身者が36人で最多だった。

代表的な卒業生としては、クットン・オイル・アンド・ケミカルのチャン・ホンソン会長、韓独薬品のキム・ヨンジン会長、大韓紡績のソル・ボム会長、アモーレパシフィックのソ・ギョンベ会長、斗山エナビリティのパク・ジウォン会長などが挙げられる。

ユニコサーチのキム・ヘヤン代表は「現在は出身大学よりも、どのような成果を示すかがより重要な判断基準となっている」とし、「特にAI時代に突入した今、大学という『看板』よりも、時代の流れをより迅速かつ正確に読み取れる洞察力と実行力が重要になっている」と述べた。

一方、1980年以降に生まれたMZ世代のCEOは64人(4.6%)と集計された。最年少のCEOは、1997年生まれのガオングループのイム・ドンヨン代表だ。

(記事提供=時事ジャーナル)

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