日本の石破茂首相が来年1月に韓国を訪問し、ユン・ソンニョル(尹錫悦)大統領と首脳会談を行う方向で調整に入ったと報じられたなかで、韓国側が「決まったことはない」と明らかにした。
11月28日、複数の日本メディアが石破首相の来年1月の訪韓や首脳会談について伝えたが、同日、韓国の大統領室と外交部は「決まったことはない」とし、「両首脳はこれまでシャトル外交の継続的な推進に合意してきた」とだけ述べた。
首脳級を含む日韓間の訪問については、引き続き議論が行われている段階であると解釈できる。
日韓の首脳が相手国を訪問したのは、今年9月に岸田文雄前総理が韓国を訪れてユン大統領と会談したのが最後だ。
先立って石破首相とユン大統領は、11月16日(現地時間)にペルーのリマで開催されたアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議で首脳会談を行い、「来年の日韓国交正常化60周年を迎え、日韓関係をさらに一段階発展させていこう」とし、「そのために形式にとらわれないシャトル外交を続けていこう」と意見を一致させている。
ただ、日本の新しい世界文化遺産「佐渡島の金山」の追悼式を韓国がボイコットするなど、最近になって日韓には葛藤が生じており、韓国での世論も悪化しているのが現状だ。
韓国の大統領室と外交部が「決まったことはない」とだけ回答したのも、悪化した国内世論を踏まえて慎重に進めようとしていると分析されている。
実際に石破首相の訪韓に関連したニュースについて、韓国のオンライン上では「力もない政権同士が会談して何になるのか」「今の時点で韓国のどんな助けになると訪韓するのか」「韓国最高裁の判決も無視しているのに。日本に忠実なユン大統領」「現政権の主人がやってきますね」といった批判的なコメントが目立った。
はたして石破首相の訪韓、そして首脳会談は実現するのか。続報を待ちたい。
(文=サーチコリアニュース編集部O)
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