汚職の少なさで日本が世界10位に選ばれた。アジアではトップの評価だ。
アメリカのNPO法人「トレース・インターナショナル」が最近発表した2024年版「贈収賄危険度」ランキングの結果だ。
このランキングの調査対象は194カ国・地域。各国・地域を「ビジネスと政府の関係」「汚職抑止力と執行」「政府の透明性」「市民の監視力」の4分野で採点し、総合得点で順位を付けた。
それによると、世界トップ5は順にノルウェー、スイス、スウェーデン、デンマーク、オーストラリアだった。6位にイギリス、7位にフィンランド、8位にエストニア、9位にカナダが入り、10位に日本が入った。
日本は「リスクスコア」(低いほど良い)が15ポイントとなっており、特に汚職の起こりにくさにつながる「ビジネスと政府の関係」では世界1位の評価だった。その他、「汚職抑止力と執行」(18位)、「政府の透明性」(26位)、「市民の監視力」(26位)という結果だ。
分野別の1位は、前出の「ビジネスと政府の関係」が日本、「汚職抑止力と執行」がフィンランド、「政府の透明性」がスウェーデン、「市民の監視力」がデンマークだった。
トップ20までを羅列すると、11位はアメリカ、12位はアイスランド、13位はドイツ、14位はアイルランド、15位はオランダ、16位はニュージーランド、17位はルクセンブルク、18位はリトアニア、19位はリヒテンシュタイン、20位はベルギーとなっている。
お隣・韓国はというと、世界21位(リスクスコア:24ポイント)という評価で、アジアでは日本に次いで2番目。「ビジネスと政府の関係」が19位となっており、「政府の透明性」(22位)と「市民の監視力」(25位)ではわずかながら日本より高い評価だ。
しかし「汚職抑止力と執行」が36位と相対的に低く、ここが全体のランキングを押し下げる要因となってしまった。
今現在も問題となっている「ミョン・テギュン事件」は、韓国政界の腐敗と堕落を象徴的に示した事例といえるだろう。
政治ブローカーであるミョン・テギュン氏は国会議員のように振る舞い、金銭取引や権力乱用が絡んだ様々なスキャンダルが浮上し、韓国国民の怒りを買った。地域の政治構造が特定の人物によって左右され、公正と正義が失われた現実は、政界全般への信頼を大きく損なったと批判されている。
韓国において、権力と金権の癒着、そしてこれを監視するシステムの欠如が改めて浮き彫りになった事例ともいえるだろう。
総じて北欧の評価が高い「贈収賄危険度」ランキングで、アジア国が今後順位を上げていくことができるか注目したい。
(文=サーチコリアニュース編集部O)
■日本を「地獄」と叩いた韓国歌手、日本公演へ…“二枚舌”を意外な人物が痛烈批判
前へ
次へ