罷免が現実味を帯びている尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領は日本女性に人気があるとの話が韓国で出回っている。
こうした話が浮上したのは、韓国・大邱(テグ)のホン・ジュンピョ市長によるインタビューがきっかけだ。彼は、調査会社JOWON C&Iの世論調査で、次期大統領候補として3番目に支持された人物でもある。
ホン市長は12月19日に公開された『月刊朝鮮』2025年1月号のインタビューで、「(大統領選の)チャンスが再び訪れるかどうかはわからないが、もしチャンスが来たならば、しっかりと選挙を戦ってみたい」と意気込みを語った。
彼は「尹大統領の最も致命的な失策は、大統領執務室を龍山(ヨンサン)に移転したことだ」とし、「青瓦台(大統領官邸)の場所が良くないから移転したようだが、自らが青瓦台に入り、その場でうまくやれば済む話であり、移転する必要があったのか」と疑問を呈した。
また、「青瓦台は『権力の府』ではなく、大韓民国の象徴だ。それを大統領一人の意向で勝手に移転できるのか」と批判。「この象徴を移転したことで、大統領のカリスマ性が就任当初から崩れ、野党に軽んじられるようになった。通勤するたびに様々な批判を浴び、交通渋滞まで引き起こしているが、これで良いのか」と持論を展開した。
インタビュー中、進行者が「最近、日本の女性たちの間で『妻を守るために軍まで動員する人なんてどこにいるのか』と尹大統領が人気だと聞いた」と語った。
するとホン市長は「今年4月の総選挙が終わった後、招待を受けて妻と一緒に大統領官邸に行った。尹大統領もキム・ゴンヒ夫人と一緒に出てきた」と、当時のエピソードを紹介した。
その場でホン市長は、「『自分の妻一人守れない男がどうやって5000万人の国民の命と財産を守れるのか』という言葉と共に、『キム夫人にはクォン・ヤンスク夫人のように振る舞ってほしい』と伝えた」と述べた。
ホン市長は「クォン・ヤンスク夫人は盧武鉉(ノ・ムヒョン)政権の5年間、やむを得ない場合にのみ公式の場に姿を見せたが、対外的な活動は一切しなかった」とし、キム夫人もそのような姿勢を示すことで様々な論争に巻き込まれることを防げると助言したと明かした。
日本で人気があるという根拠は不明だが、このインタビューは様々な意見を呼び起こした。
オンライン上では「妻を守るために国を売ったのだが…」「妻も守ろうとしたのではなく、妻に命令された」「軍隊は個人の所有物なのか」「批判しているのか褒めているのか意味不明」といった否定的な反応が続いた。
また、「日本の女性に人気でも韓国の女性には人気がない」「日本に喜ばれて良かったね」「つまり日本の女性は非常戒厳令の目的を正確に把握しているということだな。妻を守るための戒厳令だと」などと、“日本の女性”に関するコメントも寄せられた。
いずれにしても韓国では、「尹大統領は日本女性に人気」と見られているようだ。
(文=サーチコリアニュース編集部O)
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