日本ほどではないが好調だった韓国のインバウンド、非常戒厳令で急ブレーキ…釜山では前年同期比で65%減

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日本では今年11月時点で外国人観光客数が過去最高を記録したが、韓国にとっては厳しい冬の訪れが予想されている。

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12月3日の非常戒厳令以降、韓国旅行のキャンセルが続いているとのアンケート調査結果が発表された。

釜山(プサン)観光公社によると、観光業界40社を対象に行ったアンケート調査で、すべての業種で予約キャンセルの問い合わせが多数発生していることがわかった。

来年第1四半期の予約状況は、前年同期比で約65%減少しており、特にホテルの予約取り消しが最多であるという。

今回のアンケート調査に参加した企業の75%は、現状が経営全般に否定的な影響を与えると答え、短期的な営業状況よりも、事態が長期化した場合の影響が大きいと懸念している。

好調だった韓国のインバウンドが一転

駅
(写真=サーチコリアニュース)

そもそも今年、韓国のインバウンドは日本ほどではないが、好調だった。韓国観光公社によると、今年1月から10月までの訪韓外国人観光客数は1373万人で、前年同期比約54.7%増加した。

これは、新型コロナ以前の2019年同期比で94%に相当し、ほぼ同水準まで回復したといえる。実際に、ソウルに次ぐ第2の都市とされる釜山も、10月までに245万1057人の外国人観光客が訪れており、前年同期比65.2%も増加していた。

そんななかで約50年ぶりの衝撃的な非常戒厳令と即座の解除という事態が発生し、不確実性が高まった結果、韓国旅行の取り消しが相次ぐ状況となっている。

釜山観光公社が12月20日までに把握した観光業界の動向によると、今回の戒厳令事態以降、実際に旅行予約のキャンセルが発生しており、日程変更に関する問い合わせも相次いでいる。

日本の大手旅行会社HISは1件の団体旅行をキャンセルした。また、マレーシアとシンガポールでは年末に予定されていたMICEインセンティブ団体旅行の日程変更が検討されている。中国の一部旅行会社でもキャンセルの問い合わせがあり、台湾では旧正月(1月末~2月初め)と清明節(4月)の旅行募集に影響が出るのではないかと懸念されているという。

こうした状況に韓国オンライン上では「株価も暴落し観光客も来なくなる。本当に経済的な打撃が大きい」「非常戒厳令で韓国のすべてが失墜した。回復まで時間がかかりそう」「あれ?釜山は多くの人が尹大統領を支持したのでは?」といったコメントが寄せられた。

はたして韓国は現在の混乱を早期に収束させ、再び外国人観光客を呼び戻すことができるのだろうか。

(文=サーチコリアニュース編集部O)

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