韓国の国家情報院(国情院)が「友好国の情報機関とリアルタイムで情報を共有し、負傷した北朝鮮兵1人が生け捕りにされた事実を確認した」と明らかにした。
ウクライナ戦争に投入された北朝鮮兵が捕虜になったことが確認されたのは、これが初めてだ。
国情院は12月27日、北朝鮮兵1人がロシアのクルスク戦線で生け捕りにされたというウクライナ現地メディアの報道に関する『聯合ニュース』の問い合わせに対し、「今後の状況を綿密に点検する予定だ」とし、このように回答した。
12月26日(現地時間)、ウクライナの軍事専門メディア『ミリタルニ』によると、ウクライナ特殊部隊(SOF)はクルスクで作戦を遂行中、北朝鮮の兵士を捕虜とし、その兵士の写真をテレグラムを通じて公開した。
北朝鮮はロシアに約1万1000人の兵士を派遣しており、彼らはウクライナが占領したクルスク地域に配置され、最近本格的に前線に投入された。そのため多数の北朝鮮兵の戦死者が発生している。
米軍当局者は、クルスク戦線での北朝鮮兵の死傷者が100人余りに達し、国情院も北朝鮮兵の死者が少なくとも約100人、負傷者が約1000人に達するものと把握している。
北朝鮮兵の捕虜が確認されたことで、韓国政府が尋問や亡命過程に関与するかどうかが注目されている。
これに先立ち、国情院は10月29日の国会情報委員会・国政監査で、北朝鮮兵が捕虜になったり投降したりした場合、対話を行う韓国側の要員が必要ではないかとの指摘に対し、肯定的な回答をしたと伝えられている。
また、北朝鮮兵の捕虜が亡命を要求した場合についても、「国際法・国内法的に当然、我が国が受け入れなければならない状況」であり、「北朝鮮権力の影響下にある部分も存在するため悩むべき点もあるが、本人の意思を尊重し、亡命要求を検討すべき側面もある」と明らかにしたことがある。
(記事提供=時事ジャーナル)
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