韓国の化粧品、いわゆる「Kビューティー」が日本とアメリカで輸入1位に躍り出た。
1月5日、アメリカ国際貿易委員会の輸入統計によると、2024年1~10月のアメリカにおける韓国製化粧品の輸入額は14億517万ドル(約2218億円)で、これまで1位だったフランス(10億3215万ドル)を上回った。
国別のシェアを見ると韓国は22.2%で、シャネルやランコムといった高級ブランドを擁するフランス(16.3%)を5.9ポイント差で引き離した。
Kビューティーは、日本でも2022年から3年連続で輸入1位を維持している。
日本輸入化粧品協会が2024年3四半期までの国別輸入実績を集計した結果、韓国は941億9000万円で最多だった。フランスが822億8000万円で続いた。シェアは韓国が28.8%、フランスが25.1%だ。
韓国関税庁の貿易統計で韓国化粧品の詳細項目別輸出額を見ると、2020年から2024年11月まで、アメリカでは基礎化粧品、日本ではメイクアップ化粧品の輸出額が大幅に増加した。
基礎化粧品の対米輸出額は2020年の2億3185万8000ドルから2024年の8億1508万1000ドルへと3.5倍に急増した。一方、日本ではメイクアップ化粧品の輸出額が2020年の1億9687万7000ドルから2024年の3億1662万3000ドルへと1.6倍に増加している。
韓国の化粧品業界はアメリカ市場攻略に力を入れている。食品医薬品安全処によると、国別の化粧品輸出比率は、2024年第3四半期基準でアメリカが19%で、まだ中国(27%)には及ばない。それでも成長率から見れば、アメリカが中国を追い越す可能性があるとの見方が出ている。
世界的なKビューティーの人気を背景に、韓国の化粧品輸出は好調を続けている。産業通商資源部によれば、2024年の化粧品輸出額は102億ドルで、史上初めて100億ドルを突破した。前年同期比20.6%の増加だ。
これらの成果について、韓国国内では「韓国は政府ではなく企業が支えてきた国だ。本当に素晴らしい」「韓国の化粧品はコスパがいい。何より、韓流がなければ起こり得なかった現象だ」「韓国化粧品は製造業者が非常に安定しているため、これを商品化する人々が挑戦を重ねることができ、その結果が成果として現れた」といった賞賛のコメントが寄せられた。
日米で輸入額トップとなったKビューティーがどこまで成長を続けるのか、関心が高まっている。
(文=サーチコリアニュース編集部O)
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