ロシアに派遣された北朝鮮兵の死者が約1000人に達したと、イギリスの公共放送BBCが報じた。
BBCは1月22日（現地時間）、複数の西側当局者の話として、ウクライナ戦争に派遣された北朝鮮兵のうち、約1000人が死亡したと伝えた。
当局者によれば、ロシア西部のクルスクに派遣された北朝鮮兵約1万1000人のうち、1月中旬までに死亡した人数が約1000人に達すると推定されるという。さらに、死亡者、負傷者、行方不明者をすべて含めた損失規模を約4000人とし、これは派遣された北朝鮮兵全体の40％に迫る規模とされた。
BBCは、今回の当局者が伝えた数値が事実であるならば、北朝鮮軍が耐えられないほどの兵力損失を被っていると指摘した。
韓国国家情報院は1月13日に開かれた国会情報委員会の非公開懇談会で、北朝鮮兵の損失規模を死亡者300人を含む約3000人と報告していたが、今回の報道ではそれを上回る損失が示唆されている。
北朝鮮兵の死者数は日を追うごとに増加しているとみられる。
ロシア・クルスク州マフノフカ村で北朝鮮兵と交戦したウクライナ軍第33独立突撃大隊「ビッグキャッツ」の中佐によれば、北朝鮮兵は機関銃やグレネードランチャーといった小火器や迫撃砲程度しか使用していないという。
さらに北朝鮮兵は訓練が行き届き、体力も優れているが、慣れない気候や地形のため、周囲の状況を把握するためのガイドが付けられていたと述べた。
中佐によれば、北朝鮮兵は村から追い出された後、森林に隠れようとしたが、ウクライナ軍の熱画像カメラによって容易に発見されたという。ウクライナ軍のドローンが彼らに手榴弾を投下し、「わずか15分で北朝鮮兵4人が死亡するのを見た。2日間で私が数えた死亡者は120人だった」と証言している。
なお、ウクライナのゼレンスキー大統領は1月20日（現地時間）、自身のX（旧ツイッター）に捕虜にした北朝鮮兵の尋問映像を追加で公開した。
映像内で北朝鮮兵は「ここに来るまで、ロシアに行くことも、敵がウクライナ人だとも知らなかった」と語った。また、北朝鮮の兵力損失について尋ねられると、「一緒に来た仲間が多かったが、全体の規模はわからない」と答えた。
（文＝サーチコリアニュース編集部O）
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