支持率が伸び悩む韓国最大野党…李在明代表の「一極体制」を“親・文在寅派の嫡子”と呼ばれる元知事が批判

2025年01月29日 政治 #時事ジャーナル
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「親・文在寅(ムン・ジェイン)派の嫡子」と呼ばれるキム・ギョンス元慶尚南道知事が、最大野党「共に民主党」の李在明(イ・ジェミョン)代表および親・李在明派に対して謝罪と反省を求め、“一極体制”に対する批判を展開した。

【注目】「共に民主党」が内部分裂?李在明への批判増える

キム元知事は1月29日、自身のフェイスブックに「過去のしがらみを解き、一緒に未来へ進みましょう」というタイトルの投稿を行った。

その投稿でキム元知事は、「李在明代表は最近、政治報復に反対するという立場を明確にした。執権勢力の核心的な責任と義務は、統合と包容だと強調した。私も同じ考えだ」と述べた上で、4つのポイントを挙げた。

まず1点目として、「2022年の大統領選挙後に行われた地方選挙や総選挙の過程で、屈辱を感じて、共に民主党から離れたり去ったりした人々が多い」と指摘し、「(彼らに)真心から謝罪し、喜んで戻って来られるようにすべきだ」と求めた。

続いて、一部の強硬な親・李在明派を批判するかのように「盧武鉉(ノ・ムヒョン)元大統領を侮辱し、文在寅元大統領を一方的に貶めた言動については、発言者自身の反省と謝罪はもちろん、党としての再発防止策が必要だ」と述べた。

キム・ギョンス元知事
(写真=キム・ギョンス元知事X)

彼は3つ目として、「過去の大統領選挙敗北の責任を党内で互いに押し付けるような姿勢は正しくも望ましくもない」とし、「特定の人に責任を押し付ける『魔女狩り』のような行為を続けていては、進歩どころか後退するだけだ」と強調した。

そして、「批判や反対の声に耳を傾ける政治文化こそが、我々が彼ら(与党)とは異なることを証明する道」と述べ、「一極体制や政党の私物化といった痛みを伴う名声を脱却するために、党内の政治文化を今からでも変えていかなければならない」と訴えた。

キム元知事は「憎悪と分裂は、我々が勝つ道ではない。それは政権を獲得し、国政を成功させるためには、なおさら難しい道だ」と述べ、「チームより強い選手はいない。共に民主党らしい姿で、より大きなひとつとなり、共に未来へ進もう」と付け加えた。

キム元知事は、1月24日にパク・グァンオン元「共に民主党」院内代表が設立した「七番目の国LAB」創立記念シンポジウムでも、「特定の人物や特定の思想が独走を許さない多元主義を志向すべきだ」と発言し、李代表および親・李在明派に苦言を呈した。

李在明代表
(写真=時事ジャーナル)李在明代表

非・李在明派の大統領選候補たちも最近、尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領の弾劾をめぐる政治状況にもかかわらず、「共に民主党」の支持率が与党に劣るか、追随を許している点について、一斉に批判を強めている。

キム・ドンヨン京畿道知事は「共に民主党は信頼の危機にある。民心が離れつつある」と指摘し、キム・ブギョム元国務総理も最近のインタビューで「第1党である共に民主党が国民の期待に応えられなかったことが(支持率に)反映されたと見るべきだ」と批判した。

イム・ジョンソク元文在寅大統領秘書室長も連日のようにメッセージを発し、「李在明代表一人に依存し、党内民主主義が沈黙している現在の共に民主党では、国民の信頼を得ることはできないのではないか」と指摘した。

なお、李代表は1月30日に文前大統領を訪問するため、慶尚南道・梁山(ヤンサン)市を訪れる予定だ。

(記事提供=時事ジャーナル)

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