なんと一般社員より18年も早く役員に昇進…韓国大企業のオーナー一族、“超スピード出世”の実態

2025年02月26日 経済 #時事ジャーナル
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韓国大企業のオーナー一族が、入社後に役員へ昇進するまでの期間が一般社員よりも平均18.1年も早いことが明らかになった。

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2月26日、企業データ研究所「CEOスコア」によると、2023年決算基準でオーナー一族が役員として経営に参加している大企業グループは63社、人数は合計212人(男性175人、女性37人)に上ることがわかった。

これは、資産総額5兆ウォン(約5215億円)以上の公示対象企業グループ88社を対象に、オーナー一族の経営参加状況を調査した結果だ。

オーナー一族、平均4.4年で役員に

調査によると、オーナー一族は平均30.4歳で入社し、入社から4.4年が経過した平均34.8歳で役員に昇進している。

一般社員からの昇進者のうち、常務職級の平均年齢は52.9歳(2019年9月末基準)であることを考慮すると、オーナー一族は一般社員に比べて18.1年も早く役員昇進を果たしているになる。

社長職に昇進した167人のケースでは、入社から社長昇進まで平均12.9年かかっていた。

また、オーナー一族のうち、4人に1人(25.5%)は入社と同時に役員に昇進している。入社と同時に役員に就いた人数は54人で、さらに入社から5年未満で役員に昇進した人は全体の59.4%(126人)に達する。

サラリーマン
(写真=photoAC)

オーナー一族の中では、女性のほうが男性よりも昇進までの期間が短いこともわかった。

男性は平均30歳で入社し、役員昇進まで4.6年、社長昇進まで13.1年がかかっている。一方、女性は平均32.6歳で入社し、役員昇進まで3.3年、社長昇進まで11.4年となっている。

入社と同時に役員に就いた人物としては、チェ・チャンヨン高麗亜鉛名誉会長、イ・ミョンヒ新世界グループ総括会長、チョン・ヨンジン新世界グループ会長、チョン・モンジンKCC会長などが挙げられる。

次世代で入社と同時に役員になった人物には、キム・ジェヨルサムスングローバルリサーチ社長、チョン・テヨン現代カード副会長、ホ・セホンGSカルテックス社長がいる。

また、入社と同時に役員に就いたオーナー一族が5人以上いるグループは、永豊、OCIの2社。新世界と現代海上はそれぞれ3人、ロッテ、斗山、KCC、世亜、Eugene、大信証券、Hansolはそれぞれ2人であった。

入社と同時に社長級に昇進するケースも

入社と同時に社長級に昇進したオーナー一族は、全体の4.2%にあたる7人であった。

その中には、キム・ジュウォンDBグループ副会長、シン・チャンジェ教保生命会長、イ・ジヒョンOCIドリーム代表、ユ・ギョンソンEugeneグループ会長が含まれている。

一方、入社後に役員昇進まで最も時間がかかったのは、パク・チャンソクSKC前常勤顧問だった。

パク氏は1979年にSKネットワークスに入社し、16年後の1995年に役員に昇進した。

その他、ク・ジャヨンE1会長が15.8年、ク・ジャヨプLS電線会長が14.6年、ホ・ミョンスGS建設常任顧問が14.3年と、比較的長い期間を要している。

また、社長昇進に最も時間がかかったのは、シン・ヨンジャロッテ財団議長だった。シン氏は1973年にロッテホテルに入社し、34.9年後の2008年に社長に昇進した。

他にも、パク・ソクウォン斗山デジタルイノベーション社長は27.8年、ク・ジャヨプ会長は27.2年、パク・ヒョンウォン斗山ボブキャットコリア社長は26.8年、キム・サンホンDNグループ会長は26年と、社長級に昇進するまでに長い年月を要した。

さらに、親世代よりも子世代が早く昇進していることもわかった。

親世代は平均30.7歳で入社し、4.5年後に役員に昇進、13.2年後に社長に昇進している。これに対し、子世代は平均30.2歳で入社し、4.3年後に役員に昇進、12.5年後に社長に昇進している。

(記事提供=時事ジャーナル)

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