それは、ラーメンのためにV.I自らが東奔西走していることをアピールするようなもので、「だし工場を訪問!(ラーメンが)さらに美味しくなる予定!」というキャプションと共に、V.Iが工場のユニフォームを着て他の職員らとポーズを取っている写真が掲載されていた。
そして、「#山形県」「#庄内」という日本語のハッシュタグも付いている(現在は削除されている)。
投稿を見た一部のネット民たちは、ハッシュタグの「山形県」が、だし工場がある地域を意味するものと推測。
山形県を「原発事故があった福島県に隣接する県」と説明し、「『アオリの神隠し』のだし工場は福島と近い。つまり、だしが放射能に汚染されている可能性が高い」というウワサを広めたのだ。
韓国は、日本以上に「日本の放射能問題」に敏感な反応を示す国でもある。
以前、日本産水産物の輸入禁止を求めて全国各地で環境団体によるデモが勃発したことや、東京五輪を「放射能オリンピック」と揶揄したことを見てもわかるだろう。今も日韓トラブルが起きるたびに、"放射能の国"とアレルギー反応を示すほどだ。
それゆえに、『アオリの神隠し』の放射能汚染に関するウワサに対して、SNSなどでは「知らずに騙されるところだった」「V.Iに悪意はないんだろうけど、この人はいつも慎重さに欠ける印象があるな」「原子力のエネルギーを感じられるラーメンだったのか!」「もう絶対に、二度と行きません」という声が続出。
しかし、一方では「『アオリの神隠し』のだし工場が山形県にあるなんて、V.I本人は一言も言っていない。ただ新しい調理法を学ぶために山形の工場を訪問したのかもしれない」といった意見も多々あり、同店の従業員と名乗るネット民からも「だしは我々が直接作っています」という証言が寄せられ、とりあえず騒動は収まった様子である。
今のところ、同店は相変わらず繁盛しているようだが、日本式ラーメンであるにもかかわらず日本産の材料がNGと言われてしまうのは、なんとも皮肉なものだ。