審査の公平性が問われたのは2005年の歌謡祭のこと。この年、3局の歌謡祭で男性歌手キム・ジョングクが大賞を独占したことに、視聴者から疑問の声が相次いだという。
当時、キム・ジョングクの人気を集めていたのは事実で、彼が歌った『サランスロウォ(愛らしい)』は2006年を代表するヒット曲のひとつだったが、それでも人気絶頂の東方神起らアイドルグループを差し置いて大賞を独占するほどではないとされ、物議を醸していた。
そんな騒動もあって現在のショー形式に方向転換した年末歌謡祭だが、近年はK-POPアイドルを中心に豪華パフォーマンスが注目され、年の瀬の風物詩として人気を集めている。
日本の紅白歌合戦と同じく、韓国でも盛り上がる年末歌謡祭。
今年もさまざまなニュースがあった韓国芸能界だが、歌で一年を締めくくる点で日本と韓国は似ているのかもしれない。
文=慎 武宏
*この原稿はヤフーニュース個人に掲載した記事を加筆・修正したものです。