韓国で起きた新海誠作品のパクリ炎上事件とは…『すずめの戸締り』上映決定で募る不安

2022年12月10日 話題 #映画
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というのも、韓国では新海誠監督の作品は度々上映されており、特に前々作の『君の名は。』は1年間を象徴すると言っても過言ではないほどヒットした。

遡ること5年前、2017年の韓国の上半期検索ワードランキングでは、なんと『君の名は。』が1位を獲得してのだ。

『君の名は。』は当時、2016年1月から韓国での上映が始まると、350万人以上の観客を動員し、現在も韓国で上映された日本映画の観客動員数1位に君臨している。

『すずめの戸締り』韓国版ポスター(画像=Media Castle)

さらに『小説 君の名は。』などの関連書籍、主題歌を歌ったRADWIMPSの楽曲が収録されたオリジナル・サウンドトラックも、オンラインショップなどで売上1位を獲得した。

そして同年7月8日からはソウルで展示会も開かれ、13日には韓国吹き替え版の公開と字幕版の再上映が行われるなど、一大ブームを巻き起こした存在として韓国で確固たる人気を構築した。

あまりの新海誠の人気の高さに盗作事件も起こったほどだ。

2018年、野党の正義党がYouTubeチャンネルに掲載したPR動画は、新海誠が手がけたCM『クロスロード』を模倣していたことで大炎上。当時、正義党が内部で事実関係を把握した結果、この動画を製作した担当者が新海誠の熱烈なファンで、「締め切りに追われて新海監督の作品をトレースした」ことを告げたという。

問題となった盗作動画との比較。左が正義党のPR動画。

この動画は、ネット民から「この動画を見てすぐに新海誠っぽいと気付かなかったのか?正義党もだいぶ時代に遅れている」と言われたほど酷似したものだった。「このような形で新海監督の過去作を宣伝するとは、担当者は本物の新海ファンだね!」と皮肉めいたコメントも見受けられた。

『君の名は。』が空前の大成功を収めただけに、今回の『すずめの戸締り』もヒットする可能性が高い。しかし、盗作騒動だけは勘弁願いたいものだ。

(文=サーチコリアニュース編集部K)

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