チャン・グンソクにキム・ヨナ、BTSファンも…12月の韓国芸能界で寄付が活発なワケ

2021年12月28日 社会 #アイドル
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年の瀬の時期になると韓国芸能界ではスターたちの寄付活動が活発になってくる。

例えばチャン・グンソクだ。チャン・グンソクは以前から積極的な寄付活動を行っているスターとして知られている。

母校の漢陽(ハニャン)大学に、同校の広告モデル活動で得た収益のうち1億ウォン(約1000万円)を寄付したり、チョッパン村(貧民村の意味)の住民のために練炭1万3000枚を寄付したり。

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チャン・グンソク(右)

ちなみにチャン・グンソクは大学在学当時も、12億ウォン(約1億2000万円)を奨学金として寄付し、世間の注目を集めている。その後も数回にわたって後輩のための発展基金を寄付しており、同校には「チャン・グンソク奨学金」が存在するほどだ。

AOAソリョンも“寄付天使”と知られている。

低所得層の青少年のためにCommunity Chest of Koreaの社会福祉共同募金会に5000万ウォン(約500万円)を寄付したことがあるし、2017年に浦項(ポハン)付近で発生した地震の被災者と、ソウル農学校に5000万ウォン(約500万円)ずつ寄付したことで話題になったこともあった。

ソリョン

 

 “フィギュア女王”キム・ヨナも寄付活動で有名だ。アイスショーの出演料を全額寄付したこともあった。

2010年にユニセフ親善大使に任命されたキム・ヨナは、2013年に行われた世界選手権の優勝金を全額寄付するなど、12回にわたり約8億5000万ウォン(約8500万円)の寄付金を納めている。アメリカの経済誌『フォーブス』の「2014年アジアの慈善家」に選ばれたこともあり、韓国スポーツ選手のなかでも別格の存在といえるだろう。

キム・ヨナ

韓国芸能人が寄付する理由

そもそも芸能人の寄付は、一般人や企業家の寄付に比べて、波及力が圧倒的に強い。その波及力は、顔と名前が知られているスターであればあるほど強くなるだろう。

そのため芸能人の寄付を“売名行為”と指摘する人がいないわけでもない。実際に韓国スターのなかには、寄付したことを公開せず、後日その善行が明らかになるといったケースも見られる。

一方で、これまで総額100億ウォン(約10億円)を寄付し、韓国芸能界一の寄付者とされる歌手キム・ジャンフンは「後ろ指をさされても芸能人の寄付は知られるほうが良い」と考えを示したことがある。

ユ・アインも同じような意思を伝えたことがある。以前とある財団の募金活動に参加したユ・アインは、「人知れず寄付するのもいいが、もっと知らせて、多くの人が後に続くきっかけを作ることも大切だと思います」と、自らの考えを明かした。

多くの韓国芸能人が寄付する理由は、そんなところにあるのだろう。

事実、韓国では俳優やアイドル本人ではなく、そのファンによる寄付活動も活発という特長がある。

本人だけでなくファンも…BTSの場合

日本でも東方神起ファンの善行が知られているが、 “ARMY”の名で知られるBTS(防弾少年団)のファンたちも善行に積極的だ。

韓国赤十字社の陜川(ハプチョン)原爆被害者福祉会館に「BTSのファンによるコミュニティ“走れARMY”が、544万2277ウォン(約55万円)を寄付した」こともあった。

BTSのファンたちは慰安婦被害者への寄付も行っており、韓国メディア『スポーツソウル』によれば、「これまで依頼人名に“BTS”や“アーミー”、もしくはBTSのメンバーの名前が記載された振込額だけで1000万ウォン(約100万円)に及ぶ」と伝えている。

BTSはもっとも勢いのある韓国グループといえるだけに、そのファンの熱意も凄まじいといったところなのだろう。

枚挙に暇がないほど、多くの芸能人とそのファンが寄付活動を行っている韓国。今後も善行の輪が広がっていくことを期待したい。

文=慎 武宏

*この原稿はヤフーニュース個人に掲載した記事を加筆・修正したものです。
 

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