キム・テヒだ。キム・テヒは「目が美しい美女」で1位、「鼻が美しい美女」では2位、「口が美しい美女」では3位に入っている。「一番似たい肌美人」でも堂々の1位。まさに誰もが認め憧れる、「理想の顔」の持ち主であることは証明されたわけだ。
個人的に興味深かったのは、各部門での1位こそ逃したものの、それぞれの顔パーツで上位に上がり、集計してみると2位にチョン・ジヒョン、3位にソン・ヘギョとともにムン・チェウォンが選ばれていたことである。
ムン・チェウォンは韓国で“歴代ポカリガール”に選ばれている健康美女で、チョン・ジヒョンは清純さとセクシーさからCMに引っ張りだことなり、“元祖CMクイーン”と呼ばれている。広告業界で人気の女優たちがしっかりと選ばれている。好感度がそのまま「理想の顔」にも影響しているといえるだろう。
面白いのは、そうした一般人の見方と医療関係に従事している人の間で、「美しい顔を決める要因は?」という問いに対する回答がくっきりと分かれたことだ。
医療関係従事者たちの92.9%が「目、鼻、口などの調和」と答えたのに対し、一般のアンケート参加者たちの95.9%が「肌の状態が最も重要」と答えたという。
また、「美容や整形に関する情報の取得方法は?」という問いにも意見がさまざま。インターネット(50%)が最も多く、知人(28.4%)、テレビ放送(20.6%)の順となり、特に年齢が下がれば下がるほどインターネット頼りという結果が明らかになったという。
韓国では今、10代の中高生たちの間でも美容整形の施術を受ける者が急増しており、問題となっているが、その情報取得手段がインターネットというのが心配になってくる。
「美しい顔」は万人の憧れだ。だが、その願望が強すぎるあまり美容整形を決心しても、偏った情報だけでは不安にもなってくる。行き過ぎた美意識には、警鐘が必要な気もするが…。
(文=慎 武宏)
*この原稿はヤフーニュース個人に掲載した記事を加筆・修正したものです。