多様性の尊重がうたわれる昨今。男はこう、女はこうという決めつけが、取り返しの付かない事態となることも少なくない。
最近、日本ではテレビアニメ『おねがいマイメロディ』シリーズに登場するマイメロディのママの「名言」を使ったバレンタイン向けの商品が論議となった。
問題となったのは、「女の敵は、いつだって女なのよ」という表現。その“名言”には、ジェンダーバイアスを助長するのではないかといった批判が殺到し、サンリオは同商品の発売を中止するとの立場を表明した。
こうした問題への対応は、実に難しい。今回もサンリオ側が発売中止の決定を下したことに対して、「そういうキャラクターだし」などの擁護の声も聞こえる。
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一方で、お隣・韓国企業の“やらかし”は、大炎上中だ。
問題となったのは、ウェットティッシュに書かれた「あなたは今日も一人育児(独迫育児)で疲れた体と心にエネルギー充電が必要だ」というフレーズだ。
炎上の原因となったのは「独迫育児」という部分で、これは「配偶者や他人の助けなしに子供を育てること」を指し、男性嫌悪単語に分類される。
この文言が韓国のオンラインコミュニティを通じて拡散。その結果、該当企業に抗議文が相次ぎ、不買運動まで起きているのだ。
メーカーは即座に「独迫育児を含む文句によって心配をおかけした点について理由を問わず謝罪する」とし、「“家族愛”をテーマにラベル文句を作成したが、“ジェンダー葛藤”を誘発しうるという点を考慮できなかった」と謝罪文を上げて、事態の収束に乗り出した。しかし国民の反応は冷ややかだ。
ちなみに、この文言は2019年から付いていたようだ。誰もが気軽にSNSに投稿できるようになった昨今、昔ならスルーされたであろう言葉まで問題になりやすい。十分な注意が必要だ。
(文=サーチコリア編集部)
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