韓国社会に蔓延している「女性嫌悪」が表面化し、女性に対する攻撃が何かと増えている韓国。「江南通り魔殺人事件」などがそれをよく示しているが、攻撃の対象となるのは、必ずしも韓国人ばかりではない。
外国人女性が被害を受ける事件も増えているのだ。
5月14日、スウェーデン出身の女性が、韓国人男性3人組に性的暴行を受ける事件が起きた。女性は、観光目的の一般観光客。若者の街として有名な弘大(ホンデ)のとあるクラブに入ったところ、「韓国のクラブ文化を教えてあげる」と近づいてきた20代の男性3人組と仲良くなったという。
夜が明けるまで彼らと一緒に飲んだくれた女性は、気絶寸前まで酔っ払ってしまい、男たちが住んでいる部屋へ運ばれたそうだ。
そこで意識のないまま、彼らに代わる代わるレイプされた彼女は、裸の写真まで撮られてしまった。
女性がスウェーデン大使館に助けを求め、大使館が警察に猛抗議を行ったため犯人は逮捕されたが、男たちの供述によると「“白人女性をレイプした”と友人に自慢するため」に証拠写真を撮ったという。
この事件からもわかる通り、韓国の安全神話は崩壊しつつある。最近、オーストラリアでは、「女性観光客にとって危ない国」ランキングのトップに、インドを追い抜いて韓国の名前が挙がるようになったそうだ。
そのきっかけとなったのは、5月23日にオーストラリアで放送されたとあるテレビ番組。26歳のオーストラリア人女性が韓国でレイプされたことを告白する内容で、視聴者からの怒りのコメントが続出したという。
日本で英語の講師をしていたその女性は、2015年9月に休暇を取ってソウルを訪問。Facebookで知り合った友人たちと、韓国の居酒屋巡りをしていたそうだ。
ところが、女性はとある居酒屋で酒を3杯飲んだ後、急に意識を失った。気がつくと、見ず知らずの男とタクシーに乗っていたという。意識が朦朧とするなか、タクシーの運転手に助けを求めたが、聞き入れてもらえず、また意識を失ってしまった。
次に気がついたときには、見慣れないホテルの部屋で男に襲われていたという。朝、目が覚めると、服は破られ、財布も盗まれていた。
冒頭の事件とは違って、このオーストラリア人女性は番組で「韓国警察に侮辱された」とも主張した。というのは、レイプされたことを自ら通報した女性に対して、警察は彼女がお酒に酔っていたことや、露出度の高い服装をしていたことを指摘。「レイプ事件として扱おうとしなかった」挙げ句、彼女の通報を“虚偽通報”として処理してしまったのだ。
犯人はナイジェリア国籍の男だったのだが、被害者も加害者も韓国人ではないとの理由で、しっかりとした対応はなされなかったようだ。ちなみにこの番組によると、韓国で発生するレイプ事件のうち、通報されるのは約10%、裁判になるのは約2%にすぎないという。
ほとんどの病院にはレイプ加害者を特定するための“レイプキット”もなく、レイプ事件が起きたら、まずは女性を非難する文化があるとも伝えた。
韓国警察はオーストラリア人女性の主張は「事実と違う」と弁解、彼女の氏名を含む事件の詳細を詳しくFacebookに公開したのだが、逆に韓国のネット民からは「恥を知れ」との声が上がっている。
もはや世界が認める「女性観光客にとって危ない国」となった韓国。その汚名を拭うチャンスは、はたして訪れるのだろうか。
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