食い放題でお店側からギブアップ宣言が出るという話は稀に耳にする。最近でも韓国の回転寿司の食べ放題で事件が起きた。
1人当たり5万ウォン(約5000円)で100分食べ放題のお店に行った学生3人組が、店主から退店要求されたのだ。店側は高いネタばかりを優先して1人あたり50~60皿食べていて、儲けがないと訴えたが、オンライン上では「食べ放題でそれはない」と退店要求した店側への批判の声が大きい。
この事件は日本でも報じられたが、問題となったのが「寿司」というのに注目したい。
韓国も日本と同様に米食文化であり、韓国風のり巻きのキムパッは代表的な韓国料理だが、「寿司」は日本発祥の料理だ。実際、韓国のネットを検索しても、どれもが寿司の発祥は日本と記載している。いろいろな「起源説」があるなかで、その主張がまったくといってなかった。
【注目】「折り紙」の起源は韓国だった? 世界進出を目論む韓国伝統文化とは
それでも韓国人にとって、寿司は人気の高い料理だ。
1月15日に放送された韓国SBS『生放送today』内の、「韓国人が選ぶメニュー」というコーナーでは、韓国人が好むアジア料理トップ3が発表された。
そこで寿司は3位に食い込む人気を見せた。特に韓国人が好んだのは、マグロ、サーモン、エビ、牛肉寿司だ。冒頭の食べ放題事件でマグロやサーモンを多く食べてしまったのも、人気商品だったからと思うとうなづける。
ちなみに、2位に中国発祥のジャジャン麺。1位はベトナムのフォーに代表される米麺だった。
韓国における寿司の調理方法などは、ほとんどが日本と変わらない。人気店などでは日本で修行を積んだ人もいるようだ。一方で、韓国の寿司フリークの間では、日韓の寿司の最大の差は「ネタの大きさ」だという話もあり、一部では「日本の寿司のネタは韓国の1.5倍から2倍はある」と語る人もいる。
もちろん、店舗によって違うだろうが、こういう声があるのも事実だ。
韓国の寿司好きが集ったコミュニティでも、「日本の寿司は本当に美味しい」「韓国で同じのを食べようと思ったら、絶対に高くなる」「日本も回転寿司や大衆向けはクオリティは大したことないが、高級店は本当に次元が違う」など、日本の寿司文化へのリスペクトを見せる人が多かった。
日韓共に好まれる寿司。韓国に行った際には日本との違いを確かめにいくのもいいかもしれない。
(文=サーチコリアニュース編集部)
前へ
次へ