「旧正月(ソルラル)」とは陰暦1月1日(今年は2月1日)、新しい一年のはじまりを祝う韓国の名節だ。日本のお盆にあたる「秋夕(チュソク)」とともに、韓国の2大名節と呼ばれる。
韓国は、前身である朝鮮王朝時代に儒教が国教だった影響で、今でも儒教的な価値観が浸透している。その1つが「長幼の序」であり、年功序列が浸透していて、先祖や年上を敬うことが重要な社会規範になっている。
そのため旧正月や秋夕の時期には毎年、“民族大移動”と呼ばれるほどの帰省ラッシュが起る。
昨年は新型コロナウイルスの影響から自粛する人も多かったのだが、今年はもはや関係なとばかりに帰省する人が大勢いるようだ。
1月30日、韓国道路公社によると、全国でおよそ447万台の車両が高速道路を利用し、全国的に極度の渋滞状態になっていることを明かした。
ただ韓国は現在、新型コロナの感染拡大が続いている。ここ数日の新規感染者数を見ると、1月24日8571人、1月25日1万3012人、1月26日1万4518人、1月27日1万6096人、1月28日1万7542人、1月29日1万7532人、1月30日1万7085人と大きく上昇し、それがキープされた状態だ。
そんな現状のなかでの帰省ラッシュに対して、国内からも批判の声が多く上がっている。
「まだコロナ問題が解決したわけではないのに、何を考えているのかわからない」「地方にオミクロンを広げる馬鹿共」「祝日が終わったときには、コロナ拡散も終わってる」「これでコロナが広がったら、全国民の責任だ。政府は自粛を警告した」「こいつらの治療は絶対にするなよ」「ソウルの病原菌が全国に拡散!もう終わりだよ」
盆と正月くらいは家族と過ごしたいという気持ちはわかるのだが、周りにも影響が与える行為は控えるべきだと思うのだが…。
(文=サーチコリアニュース編集部)
前へ
次へ