BTSもハマっている!韓国で大ブーム中の「ポケモンパン」が引き起こした“人質事件”とは

2022年03月23日 社会
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韓国で空前のブームを迎えているポケモンパン。これは、SPC三粒(サムリプ)が2月23日から発売したポケモンシール付きのパンのことだ。

【注目】韓国が「死んで蘇っても我が国では『ポケモンGO』を作れない」と嘆いた理由

世界的なボーイズグループBTS(防弾少年団)のメンバー、RMがポケモンパンを購入するためにコンビニエンスストアを8店舗もまわったとSNSで報告するほど。他にも、Girl's Dayのミナや、Brave Girlsのミニョンなども、自身のSNSを通じてポケモンパンに関して投稿するなど、その人気は芸能界にも広まっている。

それほど注目を集める商品だけに、トラブルも続出している。

とあるオンラインコミュニティには、ゴミ捨て場の周りにシールだけ抜き取られたパンが大量に捨てられている写真が投稿された。「食べ物を粗末にするな」と怒りの声が続出しており、日本のビックリマンシールを思い出すような事態が起こっているわけだ。

また転売行為も増加しており、オークションサイトなどには定価の数倍の価格で商品が転売されている。それに付随するように、各コンビニには入荷と同時に大量購入しようとする人たちも続出し、ちょっとした問題となっている。

ただ、ここまでは日本でも想像できる状態だろう。韓国では、さらなる事態となっている。なんと店舗側も、このブームを悪用しようとしているのだ。

オンラインコミュニティに投稿された画像によると、定価1500ウォン(約150円)のポケモンパンが、メーカーすら超越した、まったく関係のない商品との“セット販売”で数倍の価格で販売されているというのだ。しかも、この行為は、そこそこ多くの店舗で行われているという。

(写真=オンラインコミュニティ)抱き合わせで売られるポケモンパン

この状況は「ポケモンパン人質事件」「ポケモンパン人質セット」と揶揄され、韓国オンライン上でも「いい年した大人が恥ずかしい」「本当に欲しい子供の手に渡らないのはどうかと思う」「店側も商魂たくましい」など、呆れた様子を見せている。

ポケモンパンを作るSPC三粒側は、「製品を最大限多く供給するために生産設備を24時間稼働しているが、需要が多すぎて困難がある」と明らかにし、しばらくポケモンパンに対する需要は持続すると見られる。

どうやら、韓国中を席巻するポケモンパン騒動が沈静化するのには、まだまだ時間が必要なようだ。

(文=サーチコリアニュース編集部)

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