世界的に新型コロナが感染拡大して、早くも数年が経った。いまだ警戒が続く状況のなか、人々の生活は良くも悪くも少しずつ変わっていった。
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多くの人が感染拡大を防ごうと、不必要な外出の自粛や密を避けるように意識してきたのだが、そんな努力に唾を吐きかけるような騒動がお隣・韓国で起きた。
問題となったのは、3月16日にあるオンライン中古取引プラットフォームに公開された商品だ。
なんと、新型コロナ感染者が着用したというマスクが「コロナ陽性マスク」として販売されたのだ。
自身をコロナ陽性者と明らかにした売り手は、マスク1枚の写真とともに「昨日、陽性と判定された後、家で使っていたマスク」と話した。続いて「キレイに使用した。ビニールパックに密封して差し上げる」と書いた。
彼は「このマスクを着用して息を大きく吸うとコロナに感染する」とし「(コロナにかかると)自宅で仕事もせず支援金を受けることができる」と話した。該当マスクにつけられた価格は5万ウォン(約5000円)だ。
この商品説明に、さすがの韓国ネット民も語気を荒げて投稿者を批判した。その結果、商品はすぐに削除された。
ちなみに2月24日には、中古取引サイトに陽性判定が行われた自己検査キットを販売するという文が上がっている。
こうした良識のない出品者たちに対しては、「ありえない。命を落としている人もいるのに」「こいつを特定して、絶対に支援金などが渡らないようにしなければならない」など、怒りの声が相次いでいる。
なお、韓国では故意に感染病を広げようとした場合、法的処罰を受ける。感染病予防法改正案によると、市・道知事は感染病予防法に違反して感染病を拡散させたり、拡散の危険性を増大させた者に対して入院治療費、隔離費を負担させる。
ちなみに韓国の新規感染者数は、3月16日に62万1328人と過去最多を記録。その後は減少傾向だったが、3月22日に49万881人と再び高水準となり、予断を許さない状況だ。
それにしても多くの人が苦しんでいる感染症を軽はずみに商業利用するとは…。模倣犯が出ないことを祈るばかりだ。
(文=サーチコリアニュース編集部)
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