問題の映像は、授業中にも関わらず、ある男子生徒が教壇に横たわりながらスマートフォンをいじるというもの。教室には他の生徒もいたが、誰も彼を止めようとしなかった。
この映像は、6時間ほどで再生回数6万回を超えるなど急速に広がり、コメント欄には「教権は地に落ちた」「私が学生の頃だったら、先生が恐ろしくてこんなことできなかった」など、「学級崩壊」を憂う声が多く上がった。
実際、問題の動画ほどひどくはなくとも、韓国内での教師活動への妨害事件は続出している。教育部が8月29日に発表したデータによると、2021年を通して教育活動侵害事件は2269件に上ることが明らかになっている。
また去る7月には、韓国教員団体総連合会が全国の幼稚園・小学校・中学校・高校の教員8655人を対象にアンケート調査を行った。その調査によると、なんと全体の61.3%が「週に5回以上、学生の問題行動に接する」と回答している。
同調査によると、34.1%の教師が「まともに制裁する方法がない」と答えた。なかには「親からのクレームが怖い」「児童虐待で通報される危険性」を訴える人もいた。
学生にとって、最も近しい大人が学校の先生だ。そんな先達を甘く見るような行為は今後の人生にとってプラスにはならないだろう。
(文=サーチコリアニュース編集部)