車にはねられた野良猫を救助してほしいという通報を受けて現場に出動した韓国のある自治体の委託業者が物議をかもしている。
その猫を病院に連れて行く前に、殺してしまったというのだ。
11月13日、仁川(インチョン)・西区によると、11月9日14時30分頃に「西区・石南洞(ソンナムドン)の道路で車にはねられた猫がいるので救助してほしい」という趣旨の通報が区役所の当直室に寄せられた。
通報が受理された日は土曜日で、公務員が勤務していない時間帯だった。そのため現場業務を代行する「当直機動処理班」が現場に駆け付けた。
委託業者の職員たちは1時間以内に現場に到着し、該当する野良猫を救助した。
しかし、ここからが問題だった。彼らは猫を動物病院に連れて行くのではなく、作業用具を使って殺害してしまったのだ。
抗議の苦情が西区庁に寄せられると、業者は「猫が重傷を負い非常に苦しんでいた。病院に行く前に死ぬと思い、そうした」と説明したとされる。
西区は、この委託業者に対して教育を実施し、動物保護法などの法的義務事項が遵守されていたかどうか調査する方針だ。
このニュースを受け、韓国のオンライン上では「サイコパスたちが集まって当直をしていたのか」「苦しんでいる生命を見てよく残忍な判断ができるな」「本当にかわいそうで切ない」といった声が上がった。
一方で、「なぜ通報者は自分で病院に連れて行かなかったのか。一刻を争う状況だったのに」「自分の車に乗せるのは汚れるから嫌だったんだろう」「苦情を入れている人たちは自分で助ければ良かったのに」といった反応も見られた。
いずれにしても詳細な状況がわからないため、続報を待ちたい。
(文=サーチコリアニュース編集部O)
■日本の10倍以上!! 韓国の動物愛護法違反が収まらない理由とは?
前へ
次へ