「子供を出産するうえで結婚は必須ではない」10年前に比べて20代の間で大幅に増加…韓国の“出産観”に変化

2024年11月17日 社会 #結婚・出産
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子供を出産するうえで結婚は必須ではない。そんな意識が韓国の20代の間で広がっているという調査結果が出た。

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韓国統計庁の発表した「2024年社会調査」によると、20~29歳において「結婚しなくても子供を持つことはできる」と答えた割合が42.8%に上った。

10年前の2014年(30.3%)に比べて、12.5%ポイントも増加した数字だ。

特に、全面的に肯定するという回答者が10年前の5.7%から今回14.2%と3倍近く増えた。また、強く否定する回答も34.9%から22.2%に減少しており、20代において「結婚しなくても子供を持つことはできる」と考える人が増えていることになる。

性別で見ても、肯定派が20代男性43.1%、20代女性42.4%と、ほとんど変わりがない。出産の前提が結婚という時代は終わりつつあるのかもしれない。

この数字は、意識の変化だけを意味しない。

カップル
(写真=Pexels)

実際に、2023年の出生統計を見ると、婚姻外の出生数が1万900人となっており、前年より1100人増えた。2020年6900人、2021年7700人、2022年9800人と毎年増加傾向にある。出生数全体における割合も2023年に4.7%(前年比0.8%ポイント増)となり、1981年の統計以来、過去最高を記録した。

いわば「出産観」に変化が生じているわけだが、それが結婚観にも影響しているのかもしれない。

同じ「2024年社会調査」によると、未婚女性の間で「結婚してもしなくてもいい」と「結婚しないほうがいい」を合わせた割合は、68.9%に上っている。未婚女性の10人中7人が結婚の選択を柔軟に考えているのだ。

年代別でも、年齢が若いほど「結婚しなければならない」と答えた割合が下がる。10代(13~19歳)は33.7%、20代は39.7%、30代は43.9%となった。60代以上の72.3%とは明らかに異なる。

変わりゆく「出産観」を受けて、オンライン上では「社会的な信頼が崩れたなかで、もう結婚は特殊な人がするものに変わっていくだろう」「年々、非正常が正常になっていく現実」「まずは結婚式という文化をなくして」「20代だから何もわかっていないだけでは」「それでも韓国の文化において非婚出産は難しいだろう」といった反応が見られた。

(文=サーチコリアニュース編集部O)

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