韓国の有名予備校企業会長の問題発言が物議をかもしている。女学生は勉強より出産が重要だと強調し、勉強ができない学生を「性売買する女性」に例えたりしたのだ。
大邱(テグ)市教育庁とA高校などによると、メガスタディグループのソン・ジュウン会長(63)が11月22日、約1時間30分にわたってA高校の1~2年生、男女約500人を対象に「勉強して他人に与えよう」というテーマで特別講義を行った。
その場でソン会長は、入試制度の変化について説明しながら、人口危機問題に言及した。
彼は「冗談半分に言うが、骨のある話だ」と前置きし、「大学入試の特別選抜で、10代で出産したら大学進学の決定権を強力に開く制度を作らなければならない」と主張した。
ソン会長は「子供を産まなければ韓国が維持できないため、大学に行くことよりも子供を産むことのほうが重要だ」とし、「私たちの女学生たちは考えを変えてくれることを望む」と話した。
また、「10代後半から20代序盤に早く出産することが、この国のためにできる重要なことのひとつ」とし、「皆さんは勉強も一生懸命する必要があるが、恋愛もとても頑張らなければならない。可能であれば早く結婚し、早く子供を産むべきだ。結婚がダメなら、子供から産まないとダメだ」と持論を展開した。
さらにソン会長は、勉強ができない学生を性売買女性に比喩して話したりもした。
彼は過去に、成績が悪かった教え子に「このように生きると、あなたの人生は○○よりも劣ることになりそうだ」「○○はノリゲ(韓服の装飾品)になればサービス料をもらうが、これは逆にお金まで持ってきて捧げるから、お前の人生がこのように見える」などと話したというエピソードを伝えた。
特別講義を受けた学生たちは「性的な羞恥心を感じた」「メガスタディを不買する」「高校生が母親・父親になることを奨励している」などと不快感を示し、一部の保護者から学校への抗議も寄せられた。
最終的に、学校の関係者は11月25日、メガスタディを通じてソン会長から謝罪を受けたと明らかにした。しかし、その過程で「メガスタディ法務チームが対応を準備している」という通知メッセージが学生たちに告知され、論争を引き起こした。
メガスタディグループ側は「少子化問題に関する未来世代の意識改革や、勉強を通じて自分の未来を変えた学生のエピソードなどを話す過程で、意図とは異なり、学生たちに不快感を与える表現があったのであれば謝罪申し上げる」と述べた。
そして「該当の学校や学生たちに対して、ツイッターやインスタグラム、YouTubeなどに投稿された動画を削除するよう要請した事実はまったくない」と釈明した。
様々な問題を孕んでいるソン会長の発言には、大きな注目が集まっている
オンライン上では「あなたは娘が何人いるんだ?あなたの家族は学校に送らず、出産だけさせろ」「なんで国のために子供を産まなければならないのか」「あなたのような人のせいで出産率が低いのです」「女の子に勉強しないで子供を産めと話す人がいるなんて」「本当に2024年の話なのか」といったコメントが並んだ。
特大の問題発言で物議をかもしているソン会長への批判の声が高まっている。
(文=サーチコリアニュース編集部O)
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