丸亀城の天守の柱や吉野神宮の拝殿など、国の重要文化財への落書きの発見が続いている。文化財への落書きは文化財保護法違反であり、罰則が設けられている。
日本の文化財保護法では、重要文化財を損壊したり毀棄したり隠匿したりした場合、5年以下の懲役または禁錮、または100万円以下の罰金に処される。
日本でこうした文化財への敬意のない行為が続くなか、お隣・韓国でも同様以上の事件が起きて問題となっている。
ターゲットになったのは、朝鮮王朝時代に正宮として使われた景福宮(キョンボックン)だ。
ソウル中央地裁は12月12日、文化財保護法違反の容疑でカン氏に懲役7年を宣告。40時間の性暴力治療プログラムの履修、5年間の児童・青少年・障害者関連機関就業制限、2億1000万ウォン(約2200万円)余りの追徴も共に命令した。
カン氏の容疑は、高校生に10万ウォン(約1万700円)を渡し、景福宮とソウル警察庁の壁に、自身が運営する違法のわいせつ物共有サイト名を落書きさせた疑いだ。
カン氏は不法映像共有サイトを運営して2億5000万ウォン(約2700万円)相当の収益を上げ、著作権法・青少年性保護法・情報通信網法違反などの疑いも受ける。実行犯の高校生は、長期2年、短期1年6カ月の実刑が宣告され、法定拘束された。
この報道を受け、韓国内では「懲役7年は少なすぎる」「ペナルティーが軽すぎるから軽犯罪が増加している」「文化財になんてことを…」など、怒りのコメントが多く上がっている。
なお、被害にあった景福宮は昨年から落書き被害が相次いでいる。警備強化などの防犯対策をもっと充実すべきだろう。
それにしても重要文化遺産に違法サイト名を落書きし、サイトの知名度アップにつながったのだろうか。
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