「食中毒になった」飲食店3000カ所に電話し1000万円以上を騙し取った韓国の“食中毒男”、控訴審でも実刑判決

2024年12月15日 社会
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韓国を騒がした、いわゆる“食中毒男”が控訴審でも実刑判決を言い渡された。

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この40代の男A氏は、全国の飲食店3000カ所以上に無作為に電話をかけ、示談金名目で「食中毒になった」と主張して計1億ウォン(約1080万円)余りを騙し取った容疑をかけられている。

A氏は飲食店に電話をかけ、「仲間と食事をしたが食中毒になった」と示談金を要求し、店主が拒否すると「補償がなければ区役所に知らせて営業停止に追い込む」「法的責任を覚悟しろ」などと脅迫する手口で犯行に及んだ。

しかしA氏は、実際には電話をかけた飲食店で食事をしたこともなかった。

全州(チョンジュ)地裁・刑事3-2部(イ・チャンソプ部長判事)は最近、詐欺および詐欺未遂の罪で起訴されたA氏に対する控訴審で、被告の控訴を棄却し、懲役3年6カ月の判決を維持した。

A氏は2023年6月から今年4月までの約10カ月間、飲食店の店主456人を騙して示談金名目で1億ウォン余りを受け取った罪で起訴された。

裁判
(写真=Pexels)

A氏は携帯電話で「全国の有名店」を検索し、ヒットした飲食店を犯行対象として選んだ。対象となったのは、済州島を含む全国17の市・道の飲食店だった。

手口が繰り返されるうちに、被害に遭った店主たちはオンライン上で事例を共有し、「“食中毒男”に注意しろ」と互いに呼びかけるようになった。情報を掴んだ全北警察庁・刑事機動隊が被害を受けた店主の証言や通話録音ファイルを確保し、銀行口座の内容などを分析した結果、4月12日に釜山(プサン)市内のモーテルでA氏を逮捕した。

警察の調査でA氏は、被害店主たちから受け取った示談金を宿泊費や歯の治療費などに使ったと供述した。

控訴審の裁判部は「被告人はすでに同種の犯罪を7回も繰り返し、罰金刑または執行猶予付きの懲役刑を受けた前科がある」とし、「累犯期間中に再び犯行を行い、被害の回復もまだなされていない点などを考慮すると、原審の刑が重すぎて不当とはいえない」と判示した。

“食中毒男”が控訴審でも実刑判決を言い渡されたことを受け、オンライン上では「出所後にまた同じことをするのだろう」「これほど大規模な迷惑をかけても懲役3年6カ月か」「こんなことをして恥ずかしくないのか」といった反応が寄せられた。

(文=サーチコリアニュース編集部O)

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