尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領が突然発令した非常戒厳令は韓国全土に大きな混乱をもたらし、その不満は全国的なデモ活動につながった。
多くの人々が尹大統領の退陣を求めてデモに参加しているが、その裏で別の問題も生じている。多くの人々が集まることで、大量のゴミが発生しているのだ。
大規模なデモが行われるようになって以降、ソウル龍山(ヨンサン)区のゴミ収集量は、一日平均593トンから601トンへと8トンも増加した。龍山区は尹大統領が移転させた大統領府がある場所だ。
ゴミが増えたため、龍山区は清掃人員334人と清掃装備58台などを状況に応じて投入せざるを得ない事態に。ここには当然ながら国民の税金が投入されている。
一部のデモ参加者が自発的にゴミの仕分け収集を行っているものの、それだけでは到底間に合わないほど、膨大な量のゴミが発生しているのが現状だ。
こうした状況に韓国内では、「目線をそらせようとする政府の陰謀だ」「国を良くするための行動で、国を汚していたら本末転倒ではないか」「自分のゴミは自分で処分してこそ、国を愛すること」など、多くの意見が上がった。
大統領の弾劾など韓国内が混乱しているだけに、副次的な問題が大きなトラブルに発展しかねない。今こそ国民一人ひとりの意識を高めるときだ。
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