韓国のソウル西部地方裁判所で発生した「裁判所暴動」に加担した尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領の支持者ら66人に対し、警察が逮捕状を申請したことが明らかになった。
逮捕された者のうち、51%が20~30代の若年層であることも確認された。
法曹界からは、裁判所に侵入した人々が最低でも罰金刑、最大で懲役10年に処される可能性があるとの分析も出ている。
1月20日に警察が明らかにしたところによると、18日から19日の2日間にわたり、西部地裁および憲法裁判所で違法侵入や暴力行為を行った容疑で、計90人が現行犯逮捕された。
彼らは現在、麻浦(マポ)、松坡(ソンパ)、陽川(ヤンチョン)、永登浦(ヨンドゥンポ)、江南(カンナム)警察署など、ソウル市内19カ所の警察署に分散して収監され、捜査を受けている。
警察は、現場で逮捕された90人のうち66人について、前夜から西部地方検察庁に逮捕状を申請している。
66人の内訳は、△19日未明、西部地裁に乱入した46人、△18日夜、高位公職者犯罪捜査処(公捜処)の車両を妨害し破損した10人、△警察官を暴行するなど罪が重い10人となっている。
このうち5人については、同日午前に拘束前審問(逮捕状実質審査)が進行中だ。警察は「裁判所での違法行為者に対しては原則として拘束捜査を行い、厳しく処分する」という方針を明らかにしていた。
違法行為を行った者の年齢層は10代から70代まで多岐にわたるが、この中で20~30代(46人)が全体の51%を占めている。また、西部地裁庁舎内に乱入した46人のうち、3人はユーチューバーであることも判明した。
彼らに適用される可能性のある罪状としては、まず「建造物侵入罪」や「公用物破壊罪」などが挙げられる。
建造物侵入罪は3年以下の懲役または500万ウォン(約53万5000円)以下の罰金に処される。公用物を破壊した場合は7年以下の懲役または1000万ウォン(約107万円)以下の罰金に処される。さらに公務所で使用する建造物を破壊した場合は、1年以上10年以下の懲役が科される可能性がある。
また、「公務執行妨害罪」や「騒擾罪(そうじょうざい)」が適用される可能性もある。特に騒擾罪が適用されれば、1年以上10年以下の懲役または禁錮、もしくは1500万ウォン(約160万円)以下の罰金に処される。
警察は特別捜査チームを編成し、まだ逮捕されていない者の捜索を進めている。現場機動隊が撮影した映像(証拠資料)やYouTubeの映像を分析し、ソウル西部地裁での違法暴動に加担したり、煽動したりした者を特定する予定だ。
オンライン上では「暴徒は牢屋にぶち込むしかないだろう」「現職大統領の人権すら踏みにじるような厳しい捜査をするのだから、この66人も同様に厳しく処罰されるべきだ」「10年の刑が下ることを願う」といった厳しい意見が相次いだ。
裁判所暴動を受けて韓国社会では、法治主義と秩序の維持が改めて問われている。
(文=サーチコリアニュース編集部O)
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