尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領の逮捕に激怒した一部の支持者がソウル西部地方裁判所で暴動を起こし物議を醸しているなか、オンラインコミュニティに憲法裁判所をテロする意図の投稿が掲載され、警察が調査を開始した。
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1月20日、警察によると、京畿南部警察庁サイバー捜査隊は、オンラインコミュニティ「DCインサイド」に「憲法裁判所に火を放つ」という趣旨の投稿をした正体不明のネットユーザーA氏について、立件前の捜査(内査)に着手した。
警察は、前日20時頃、市民から「オンラインコミュニティにそのような投稿が掲載されている」との通報を受け、内査の開始を決定した。
憲法裁判所では現在、尹大統領の弾劾審判事件が審理されている。
オンライン上では、「本当に刑務所の飯でも食べないと目が覚めない」「検察と警察が迅速に対応すべきだ」「憲法裁判所を狙うとは常軌を逸している」といった批判的な反応が相次いだ。
なお、1月19日未明に尹大統領に対する逮捕状発付のニュースを知った一部の支持者は、警察の阻止線を突破し、ソウル西部地方裁判所に乱入。窓ガラスや備品を破壊しながら暴れた。
計90人が現行犯逮捕され、うち66人に逮捕状が申請された。逮捕者の51%は20~30代の若年層だったという。
これに関連し、同日国会で緊急懸案質疑に出席したチョン・デヨプ法院行政処長は「裁判官室のうち、特に令状担当裁判官の部屋だけが意図的に破壊され、中に侵入した痕跡があった」と述べた。
また「私が最も衝撃を受けたのは、足の踏み場もないほどガラスの破片が散乱し転がっていた光景だった」と指摘した。
司法機関に対する暴力的な行為とオンライン上の過激な投稿が相次ぐなか、韓国社会では法治主義と社会秩序をどのように守るべきかが大きな課題として浮上している。
(文=サーチコリアニュース編集部O)
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