韓国・ソウル冠岳区鳥院洞(クァナクグ・チョウォン)のピザ店で凶器を振り回し3人を死亡させた被疑者を、退院次第、警察が身柄を確保する方針だ。
【写真】8歳生徒を殺害した韓国女性教師、警察が身元情報を公開
ソウル冠岳警察署は9月4日、刺殺事件の被疑者A氏が病院での治療を終え次第、殺人容疑で逮捕し、正確な事件経緯などを調査する予定だと明らかにした。
犯行直後、自害を試みて重傷を負ったA氏は、近隣病院の集中治療室で治療を受けており、退院まで数日かかるものと予想されている。
ソウル冠岳区鳥院洞のピザ店でフランチャイズ店主を務める40代A氏は、前日の3日午前10時57分ごろ、本社役員B氏とインテリア業者C・D氏に凶器を振るい3人を死亡させた。
凶器で刺された被害者3人は病院に搬送されたが、最終的に亡くなった。被害者のうち、インテリア業者C氏とインテリアデザイナーD氏は親子関係であることがわかった。
A氏は犯行を認めており、店のインテリア問題をめぐって被害者らとトラブルがあり、犯行当日も同じ理由で口論をしたと供述している。
A氏は本社が指定した業者を通じて工事を行ったが、2年も経たないうちにタイルが割れるなどの欠陥が発生したため、軋轢が生じたという立場を示している。
これに対し、当該のピザ店本社側は前日に声明文を発表し、一部で提起された店舗リニューアル強要やインテリアリベート疑惑を否定。「2021年10月に直営店をオープンしてからフランチャイズ事業を進めてきたが、いかなる店主にもリニューアルを強要したことはない」とし、「今回の事件はインテリア業者とA氏の間の無償・有償修理に関するトラブルだった」と説明した。
続けて、「最近、A氏がタイルが割れた部分を責任を取るようインテリア業者に要求し、インテリア業者はオープンから2年近く経過し保証期間が過ぎているため、有償修理すべきだと主張する過程で対立が深まった」と付け加えた。
警察は事業上のトラブルが殺人事件に至ったものと見て、正確な事件の経緯などを調査している。
警察は前日午後、当該フランチャイズ業者の本社関係者を呼び調査した。本社関係者は警察の調査で、本社と店主の間にトラブルがなかったことを示すメッセンジャーでの会話内容などを提示したと伝えられた。
前へ
次へ