この動画は公開6時間ほどで再生回数6万回を超えるなど、国内で急速に拡散。韓国における教権の失墜を知らしめた。
その後、とあるアンケート調査では体罰復活を望む声が全体の4分の1に達して話題に。一方、教権失墜が「トラブルだらけの担任教師になりたくない」という形で噴出し、教職志望の減少傾向にもつながっている。
こうした事態を受け、韓国政府の教育部では「教育活動侵害行為と措置基準に関する告示」改正案を施行することを明らかにした。
教育部によると、改正案では新たに「意図的に教育活動を妨害する行為」が注視され、「教師の指導を無視しての授業妨害」や「他の学生の授業を妨げる行為」までを“教育活動侵害”と明示したのだ。
つまり、学生が教育活動を侵害した場合、学校は事実関係を確認した後、教員地位法に従って教権保護委員会を開き、当該学生に対し措置を執ることができるようになる。
措置決定基準は、侵害行為の深刻性、継続性、故意性などを考慮して点数を付ける。
点数に応じて、当該学生は校内奉仕、社会奉仕、特別教育または心理療法、出席停止、学級交換、転学、退学など7段階の措置を受けることになる。
こうした決定に、韓国国内では「良いと思う。大人の怖さを知らない子どもたちは、社会に出て問題になるのが明白だ」「教権強化は必要。先生は友達ではない」「積極的に支持したい」など、賛同の声が多く上がっていた。
失墜した韓国の教権。今回の改正案を通じて改善が見られれば良いのだが…。
(文=サーチコリアニュース編集部)