キム・ウン元議員が、韓国の次期大統領ともされる「共に民主党」李在明(イ・ジェミョン)代表が実兄を精神病院に監禁しようとしたのは事実だと主張し、謝罪要求を拒否した。
さらに、自身の弁護士資格と李代表の議員職をかけた法廷闘争を提案した。
キム元議員は12月16日、自身のフェイスブックを通じて「共に民主党は私が『李在明は実兄を精神病院に監禁した人物だ』という虚偽の主張をしたとし、謝罪しなければ法的責任を問うと言っている」と明らかにした。
彼は続けて、「2015年にチャ・ミョンジン元議員が損害賠償請求で敗訴した事例を持ち出している。予想していたが、彼らの主張はその程度のレベルだ」と指摘した。
さらに、「チャ元議員が敗訴したのは2015年で、当時は李在明による強制入院の事実が明らかになっていない状況だった。そのため不当に敗訴した」と述べ、「その後、事実が明らかになり再審請求を行ったが、再審請求期間を過ぎてしまい、不当性を晴らせなかった。しかし、事実はすぐに明らかになった」と主張した。
また、キム元議員は「2018年6月の『KBS招待 2018地方選挙 京畿道知事候補討論会』において、当時の李在明候補は関連する質問に『そんなことはなかった』と答えたが、この発言が虚偽であるとして告発され、捜査の結果、李在明の発言が虚偽であることが判明した」とし、「警察と検察は、李在明が実兄を精神病院に強制入院させた事実を認めた」と述べた。
キム元議員が言及した事件は、すでに最高裁で無罪が確定している。
ただキム元議員は「最高裁が無罪を言い渡した理由は、共に民主党の主張とはまったく異なる」と反論し、「最高裁は『李在明が精神病院への強制入院手続きを進めることに関与した事実と強制入院を促した事実』を認めた。しかし、討論会の過程で偶発的に嘘をついたに過ぎず、この嘘を処罰すると候補者が討論会で消極的になる恐れがあるとして、無罪とした。嘘をついたのは事実だが、公職選挙法違反ではないという異例の判決だ」と主張した。
キム元議員は李代表に対し、「3日以内に私を虚偽事実摘示による名誉毀損罪で告訴せよ。この期間内に告訴しなければ、自分の嘘を認めたとみなす」と述べた上で、「卑怯に民主党の名義で告訴するのではなく、必ず李在明個人として告訴せよ。李在明自身が告訴しなければ、私は虚偽告訴罪で逆告訴できないではないか」と挑発した。
さらに、「私が虚偽事実による名誉毀損で有罪判決を受けた場合、弁護士資格を返上する」と述べ、「その代わり、無罪または不起訴となった場合、李代表は議員職を辞任せよ」と付け加えた。
なおキム元議員は前日、フェイスブックに投稿した文章で李代表を批判し、「実兄を精神病院に監禁した人物」と表現していた。
これに対し、「共に民主党」は報道陣に送ったメッセージで、「キム元議員と同じ主張をしたチャ元議員は2015年に関連訴訟で敗訴しており、司法も(その主張が)虚偽であると認めた」と述べ、「キム元議員に公開謝罪を要求する。これに応じない場合は法的責任を問う」と警告した。
(記事提供=時事ジャーナル)
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