韓国の最大野党「共に民主党」の李在明(イ・ジェミョン)代表と、与党「国民の力」のクォン・ソンドン代表代行兼院内代表が、クリスマスにそれぞれ国民に向けたメッセージを発表した。
李代表とクォン院内代表をはじめとする与野党指導部は、12月25日午前、汝矣島(ヨウィド)純福音教会で行われたクリスマス礼拝にそろって出席した。
まず李代表は、自身のフェイスブックに「眠れぬ静かで神聖な夜が続くなか、新しい国への希望の光がますます鮮明になっている。国民の皆様の日々の生活の中でクリスマスの喜びを実現できるよう、政治の責任をまっとうします」と投稿した。
続けて「もし今、イエスがこの地に来られるならば、小さな光を手にして内乱の暗闇を追い払おうとしている国民のそばに寄り添ってくださるだろう」とし、「民生危機の寒波を身をもって耐えている国民の体と心を温めるろうそくとなってほしい」と強調した。
この発言は、12月3日の非常戒厳令に続く大統領弾劾訴追案の可決という混乱した政局を念頭に置いたメッセージとみられる。
また、「国民が集めてくださった連帯の温かさで、希望に満ちた未来を咲かせると誓う。共にある私たちがいるから、希望があるから、メリークリスマス」と投稿を結んだ。
一方、クォン院内代表は、クリスマス礼拝に出席した直後、自身のフェイスブックで「クリスマスの喜びを分かち合うべきときに、足取りが重い。失意と絶望に陥った隣人に愛を伝えるようにとおっしゃったイエスの教えの前で、今日の我々の国会は顔を上げることができない」と伝えた。
さらに、1948年5月31日に行われた制憲国会の初本会議で朗読された祈祷文を引用し、「私たちの政治は光復後の最初の国会で、民生と平和を祈った切実な初心に立ち戻るべきだ」と強調した。
彼が引用した祈祷文の内容は、「どうか私たち朝鮮の独立と共に南北統一を授け、さらに私たちの民生の幸福と世界平和をお許しください…私たちの責任が重大であることを感じ、私たち自身が真に無力であることを考えるとき、智、仁、勇、そしてすべての徳の源である神の前にこれらの要素を求める」だ。
クォン院内代表は、「1948年5月31日、制憲国会第1回第1次国会本会議は、神への祈りで始まった」とし、「李承晩(イ・スンマン)臨時議長の提案で、すべての議員が立ち上がり、心を一つにした」と振り返った。
そして、「国民には希望を、社会には平和を、国家には安定をもたらすことを誓う。クリスマスの希望の光が大韓民国の隅々に広がることを心より祈る」と述べた。
この日のクリスマス礼拝後、李代表とクォン院内代表は特に言葉を交わすことなく、それぞれ退場したと伝えられている。
(記事提供=時事ジャーナル)
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