韓国のファン・ジュングク国連大使が北朝鮮のウクライナ戦争への派兵とミサイル発射を強く非難した。
ファン大使は1月8日(現地時間)、北朝鮮の弾道ミサイル発射問題を議題に、米ニューヨークの国連本部で開催された国連安全保障理事会(安保理)会議で、聖書の創世記第4章の一節を引用し、北朝鮮のウクライナ戦争への派兵について「(北朝鮮)兵士たちの血が地面から叫び声を上げている」と述べ、「これは直ちに中止されるべきだ」と訴えた。
この会議は韓国をはじめ、アメリカ、イギリス、フランス、スロベニア、デンマークなど、6カ国の安保理理事国による要請で開催された。
ファン大使は「北朝鮮兵はロシアが進める不法な戦争に参加した後、相当な損失を被った」とし、「現代戦に慣れておらず、旧時代的な人海戦術を用いる北朝鮮兵たちはドローン攻撃の容易な標的となり、韓国政府は派兵された北朝鮮兵のうち、少なくとも1100人が死傷したと評価している」と述べた。
また、「北朝鮮は自国の核開発の野望を満たすために自国民を犠牲にし、ウクライナにおける死と破壊にさらに加担している」と強調した。
さらに北朝鮮が「新型極超音速ミサイル」と発表した中長距離弾道ミサイル(IRBM)の試験発射について、「1月6日のミサイル発射は、“血塗られた金”(Blood Money)が最終的にどこへ向かうのかを示す典型的な事例だ」と批判した。
一方、北朝鮮のキム・ソン国連大使は同日の会議で、「新型極超音速IRBMの試験は北朝鮮の国防力開発計画の一環であり、地域の変化する安全保障環境に応じて戦略的抑止力の持続性と効果を高めるためのものだ」とし、「正当な主権行使だ」と主張した。
(記事提供=時事ジャーナル)
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