日本の領土問題に関する立場を紹介する「領土・主権展示館」の巡回展が始まり、韓国が警戒心を高めている。
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報道によると、1月20日、坂井学領土問題担当相が巡回展の式典に参加し、「領土の保全は日本が直面している大変重要な課題だ。内外発信を強化したい」と話した。
また、「国際情勢が厳しさを増すなか、領土への理解を深め、取るべき対応を考える機会になってほしい」と述べ、来場を呼び掛けたという。
そもそも「領土・主権展示館」は、北方領土、島根県の竹島、沖縄県の尖閣諸島に関して日本の立場を紹介する展示施設だ。2018年に東京日比谷公園内で開館し、2020年1月に千代田区・虎ノ門へ移転された。
そんな「領土・主権展示館」の巡回展に坂井学領土問題担当相が参加したことについて、韓国メディアが敏感に反応している。
「独島＝日本領土、巡回展を訪れた日本の閣僚『領土保全は重要な課題』」（『聯合ニュース』）、「日本の領土問題担当相、“独島は日本領土”巡回展を訪問し残した言葉は？」（『イーデイリー』）といち早く報じた理由は、両国間に竹島＝独島（ドクト）の問題があるからに他ならない。
この領土問題について「領土・主権展示館」では、「竹島は日本固有の領土であるが、韓国による不法占拠が継続している」「韓国の不法占拠に対する抗議を継続」といった立場を取っている。
一方で、韓国では「独島は韓国領土」以外の何物でもない。
それを証明するかのように、韓国軍は毎年2回、独島付近で防衛訓練を実施しており、「東海領土守護訓練」と称している。「東海」とは「日本海」の韓国呼称だ。この訓練に対して日本側は強く抗議している。
オンライン上でも「独島は大韓民国固有の領土だ。東海の正式名称は“東海”だ」「パスポートがなければ独島に上陸すらできないくせに」「独島は韓国領土。この論争自体が不要」「なぜ他国の領土を奪おうとするのかわからない」といった反応が出ている。
韓国の次期大統領候補として有力視されている最大野党「共に民主党」の李在明（イ・ジェミョン）代表が昨年12月、在韓日本大使である水嶋光一大使と会談し、「歴史問題や独島問題をめぐる論争など、実効性がないまま感情を刺激する問題があるが、本気になれば解決の道はいくらでもある」と語ったりしたが、具体的な方針は示されなかった。
独島＝竹島をめぐる問題は、日本と韓国の間でくすぶり続けている。
（文＝サーチコリアニュース編集部O）
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