韓国の首都ソウルを訪れる外国人観光客の数がコロナ前の水準に回復したことが明らかになった。
1月28日、ソウル市によると昨年1月から11月までにソウル市を訪れた外国人観光客は1212万人に上った。
過去最多だった2019年1月から11月の1274万人と比べると95%の水準に達しており、ほぼ以前の状態に回復したといえるだろう。
2020年の新型コロナの影響で、外国人観光客が急減したソウル市だったが、11月までの数字で2022年が219万人、2023年が803万人、そして2024年が1212万人と急速に回復していることがわかる。
昨年、ソウルはスマートライフウィーク(SLW)をはじめとする多様な国際行事やイベントを開催し、「2024グローバルトラベラー読者選定賞」において10年連続で「最高のMICE都市」に選ばれた。
「MICE」とは、会議(Meeting)、報奨旅行(Incentives)、コンベンション(Convention)、展示会(Exhibition)の英語の頭文字を取った用語で、国際会議や展示会などを通じて大規模な観光客を誘致する事業を指す。
また、世界最大の旅行プラットフォーム「トリップアドバイザー」が選ぶ「一人旅に最適な都市」ランキングで1位にも選ばれた。同ランキングのトップ10には、日本の大阪(5位)や京都(7位)も入っていた。
ソウル市は、宮殿と近代的な超高層ビルが共存し、伝統市場とショッピングセンターが存在することで、過去と現在の魅力を同時に堪能できる点が高く評価された。また、地下鉄、深夜バス、長距離バスなど24時間利用可能な公共交通インフラも注目を集めた。
訪問する外国人観光客が回復したソウル市は今年、「3・3・7・7」観光時代を開くと発表している。
これは、外国人観光客3000万人、1人当たりの支出額300万ウォン(約32万3000円)、滞在日数7日、再訪率70%を意味している。ソウル市の関係者は「長く滞在し、また訪れたいと思えるソウルを体験できるよう、魅力的な観光コンテンツを提供していきたい」と述べた。
ただオンライン上では、今回の統計には昨年12月3日に発生した非常戒厳令の影響が反映されていないだけに、「今は怖くて誰も来ないのでは?」「非常戒厳でイメージが悪化した」といった懸念の声もあった。
ソウル市がこのまま順調に外国人観光客の数を伸ばし、今年こそ過去最多を更新できるのか注目される。
(文=サーチコリアニュース編集部O)
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