お隣・韓国で、人の善意につけ込む悪質な行為が問題視されている。
5月5日、とあるオンラインコミュニティには「ソウルの地下鉄2号線、弘大入口駅の出口近くに落ちた財布を拾ってはいけない」という投稿がなされた。
本文では、同一人物の中年女性が階段や出口にわざと財布を落としている姿を目撃したと記載されている。
投稿者は「これはいったいどんな手法なのか。何があるかわからないから気をつけて」とし、ネットユーザーに注意を促した。
すると、この投稿を読んだネットユーザーの間でも「絶対に拾ってはいけない。警察に届けた後に中身が盗まれたとハメられるケースもある」「拾ったお礼をするといって、宗教勧誘されたときがある」「手に取っただけで“盗まれた”と言われる可能性もある」などといった注意勧告が相次いでいた。
韓国では過去にも、まるで財布を落としたかのように故意に路上に置き、それを拾った人を窃盗犯にしたてあげ、金品を脅した事例がある。
実際、韓国では路上などで拾った他人の物をすぐに届けず、所有を続けた場合、占有離脱物横領罪に該当する。容疑が認められた場合、1年以下の懲役又は300万ウォン(日本円=約30万円)以下の罰金又は課料に処される。
今回の出来事で何かトラブルが起きたという事態にまではまだ至っていないが、ちょっとした善意を出した結果、思わぬ悪意に巻き込まれてしまうこともある。韓国に限らず、路上でのトラブルには気をつけたいところだ。
(文=サーチコリアニュース編集部)
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